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マメテン「ひと雨ごとに秋深まる?」 佐々木予報士が解説【徳島】(徳島県)



(小玉)
「お天気の豆知識を紹介するマメテンのコーナー、気象予報士の佐々木さんです」

(佐々木)
「今週は一気に寒くなって、秋の深まりを感じた方が多いのではないでしょうか?」
「今回は、そんな今の季節にぴったりの言葉をご紹介します、それがこちら」
「一〇一〇(ひと〇いち〇)」という言葉です。
お二人、この〇には一体何が入るでしょう?

(宮下)
「秋はすぐ過ぎ去ってしまうので『一秋一瞬』」

(小玉)
「秋は天気が変わりやすいので『一喜一憂』」
「晴れた〜と思ったら、すぐ雨だ〜ということで、そんな気持ちが入り乱れて…」

(佐々木)
「二人とも不正解!ですが、小玉さんはちょっとだけ惜しい」
「正解は『一雨一度(ひとあめいちど)』です」
「文字通り、『一雨ごとに一度ずつ気温が下がる』という意味です」
「秋の移ろいを表現した言葉なんですが、なぜこのようにいわれるのかを解説します」

「8月下旬〜9月頃の日本列島の上空は、夏の湿った暖かい空気と、秋のカラッとした涼しい空気がせめぎ合って、秋雨前線が停滞しやすいんです」
「こうなると、ぐずついた天気が数日間つづくことがあります」

「一方で、10月になると秋のカラッとした空気が優勢になって、秋雨前線は本州南の海上まで南下」
「本州はすっかり秋の空気に入れ替わります」
「そこに、低気圧や前線と高気圧が交互にやってきて、短い周期で天気が変わります。だいたい3〜4日ごとに、晴れと雨の天気が交互に現れます」
「雨の後の晴れは気温が下がることが多く、『雨→冷たい空気→少し気温が下がる』を繰り返して、秋は深まっていきます」

「実際に徳島市の10月の気温を1週間ごとに見ていくと、約1度ずつ下がっていくことが分かります」
「まさに「一雨一度」ですね。これから寒さが増していく時期ですので、体調管理に十分注意してください」

(小玉)
「ここまでマメテンのコーナー、気象予報士の佐々木さんでした」

(10/24 18:45 四国放送)

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