■感染拡大は万博も影響? インフルエンザの傾向と対策【徳島】(徳島県)
インフルエンザの感染が県内でも拡大し、県は「インフルエンザ注意報」を発表しています。
現状はどうなっているのでしょうか。
12月9日、県内の医療現場を取材しました。
徳島市北矢三町の、田山チャイルドクリニックです。
この小児科では9日も、発熱を訴える子どもが訪れ、診察を受けていました。
インフルエンザは、県指定34の医療機関で確認された1週間の患者数の平均が1人を上回ると、「流行が始まった」とみなされます。
県のまとめによりますと、11月30日までの1週間で平均患者数が21.03人と、国が定める「インフルエンザ警報」の基準値30人に近づいています。
(徳島県医師会・田山正伸 副会長)
「徳島県では、11月から急激に上昇中で、増えている状況です」
実は今シーズンの流行は、ある特徴があります。
(徳島県医師会・田山正伸 副会長)
「A型が8〜9割くらい、去年のタイプのA型ではなくて、今年はA香港型と言われています」
「もう少し詳しく見ると、サブクレードKという変異株というようなものが新しく増えてきた」
変異株の影響か、今シーズンの流行は2024年より約1か月早まっています。
(徳島県医師会・田山正伸 副会長)
「やはり海外から持ち込まれている」
「南半球で流行ったものが、北半球から日本に持ち込まれたもので、海外から持ち込まれたものは、万博とか観光客が影響したのではないか」
では、「サブグレードK」とはどのようなものなんでしょうか。
(徳島県医師会・田山正伸 副会長)
「変異株となると、恐ろしい病気ではないかと思うんですが、構造的には変わるんですが、基本的には(従来のものと)変わらないので」
「基本的な感染症対策を練って、予防をしてもらえば心配するものではない」
それでも、従来のインフルエンザと同様に、急な発熱やせき、鼻水などが心配されるため、十分な対策が必要となります。
(徳島県医師会・田山正伸 副会長)
「ワクチンがまだありますので、接種されてない方は、12月中にしてもらうことが予防だと思います」
「それから感染対策、日々の免疫力を高めるために生活習慣を整えることが大事」
コロナ禍が明け、手洗いやうがい、マスクの着用など基本的な感染症対策が疎かになっていないか。
この機会に今一度、感染症対策を見直す必要があるのかもしれません。
(12/10 18:09 四国放送)
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