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改装オープン前に記念式典 日和佐うみがめ博物館カレッタ 【徳島】(徳島県)



2023年6月から、全面改修工事が行われていた美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタが完成し、7月19日のグランドオープンを前に16日、リニューアル記念式典が行われました。

記念式典が開かれたのは、美波町の日和佐うみがめ博物館カレッタです。

1985年にウミガメの博物館としてオープンしたカレッタは、2023年6月から施設の老朽化などに伴い、改修工事を行っていました。

19日の一般公開を前に開かれた、16日の記念式典には、美波町長をはじめ約60人が出席しました。

式典には、1950年に教員を勤めていた日和佐中学校で、生徒とウミガメの研究を始め、保護活動の礎を築いた近藤康男さんも出席しました。

(ウミガメの研究と保護活動を始めた・近藤康男さん)
「この素晴らしい施設が日本だけでなく、世界中に誇るものとして認められるものと思っております」

うみがめ博物館カレッタは、今回のリニューアルにあたって、内装を全面的に改修し、子どもから大人までが学び楽しめる「8つのフロア」が開設されました。

なかでも注目は、新しくなった「大ガメプール」です。

「アニマルウェルフェア」に配慮し、ウミガメの目を守るためにプールの色を濃い色にしたり、水深もより深くすることで、ウミガメが自然に過ごせる環境を目指してつくられました。

また、プールの真ん中には飼育員用の通路があり、海の上にいるような写真も撮れるということです。

カレッタは今後、予約制の飼育員体験なども検討しているということで、楽しみ方が広がります。

こちらのフロアでは、美波町がウミガメの聖地として歩み始めたきっかけや、70年以上に及ぶウミガメの保護・研究の過程をレプリカや実物展示を通して学ぶことができます。

ほかにも、カメの2億年の歩みとその多様さをフロア全体に描いた「カメの進化」。

アニメーション映像や、子ガメの生体展示などを通して、アカウミガメの成長などを学べる「ウミガメの一生」。

バーチャルゲームを通して、ウミガメの減少要因を学べる「環境問題とウミガメ」のフロアなど、見どころ満載です。

さらに、英語での説明を加えたほか、パネルの「QRコード」を読み取ると、中国語、韓国語、スペイン語の解説も見られるようになるなど、多言語対応も可能となりました。

世界でも珍しいウミガメ専門の博物館であり、生態や歴史についても楽しく、深く学べる日和佐うみがめ博物館カレッタ。

これからも、地域と共に歩む博物館であり続けたいとしています。

(日和佐うみがめ博物館カレッタ・平手康市 館長)
「ここに来てカメを見ることで癒されることもありますし、楽しく学んでいただきたい」
「人とウミガメがいかに共生しようと努力するか、ということを見ていただきたい。」

7月16日と17日は、町民限定の無料公開が行われ、7月19日にグランドオープンします。

(07/16 18:45 四国放送)

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