■3年ぶりの甲子園へ「王座奪還」 鳴門高校【徳島】(徳島県)
シリーズでお伝えしている、夏の高校野球県大会の注目校紹介。
最終回は、大会に向けて打線も好調、3年ぶりの優勝を目指す鳴門高校です。
(鳴門高校野球部・藤原琉聖 主将)
「自分たちが鳴門高校に入ってからまだ甲子園に行けてなくて」
常勝軍団のイメージが強い鳴門高校ですが、この2年間は、甲子園出場から遠ざかっています。
悔しさを胸に2025年のチームが掲げた目標は「王座奪還」。
2025年こそ、甲子園への切符を掴み取るという思いで練習を重ね、春の県大会ではチーム状態が良くない中、準優勝し自信をつけました。
チームは雰囲気も良く、夏に向けて順調に仕上がってきました。
勝負の鍵を握るのは、エースナンバーを背負う吉本侑正投手です。
130キロ後半の真っすぐと、キレのある変化球が持ち味。
冬の練習で「真っすぐの質」を成長させた右腕は、自信をつけて夏の大会に挑みます。
(鳴門高校野球部・吉本侑正 投手)
「厳しい戦いになると思うんですけど、自分が全部投げ切るというつもりで」
「自信のある球をどんどん投げ込んで、相手を翻弄できるようにしていきたいです」
吉本投手からの継投が予想されるのが、橋本朋來選手。
コントロールが良く、打たせてとるピッチングが持ち味ですが、マウンドに上がらない時は、5番センターとして守備やバッティングでもチームを引っ張ります。
(鳴門高校野球部・橋本朋來 選手)
「自分はピンチの場面で登板することがあるので、そこに向けて気持ちを整えて立ってます」
「バッターの方でもチャンスで点を取って、自分のピッチャーの時でも楽に投げられるようにしていきたい」
県内一バットを振り込んできたという、2025年のチーム。
打線も好調を維持しており、打ち勝つ野球で優勝を狙います。
中心は、2年生ながら4番を打つ、通算18本塁打の左のスラッガー稲山壮真選手。
この夏に向けて、苦手だった外の球を一球で仕留められるよう、練習を重ねてきました。
(鳴門高校野球部・稲山壮真 選手)
「チームがチャンスの時に一本出して、流れを呼びよせるようなバッティングをやっていきたい」
これまでの県大会では、大事なところでミスが出て、勝ちきれないという課題が残った鳴門。
そのため守備や走塁でのミスをなくし「きっちりした野球」をすることを目標に、実践に近い練習に力を入れています。
内野手は、全員が2年生。
ショート・三木響生選手が中心となり引っ張ります。
学年問わず仲が良い2025年のチーム。
いいプレーは盛り上げ、悪くても励まし合い、厳しい練習も乗り越えます。
(鳴門高校野球部・稲山壮真 選手)
「もう、この3年生がいるメンバーで野球できるのは最後の大会なので」
「こだわりを持って、一戦必勝で全力で、一つのボールに向かってやっていきたいと思います」
(鳴門高校野球部・藤原琉聖 主将)
「『王座奪還』が今年のチーム目標なので、3年ぶりの優勝旗を取りにいきたいと思います」
甲子園のために、妥協を許さない厳しい練習を重ねた鳴門高校野球部。
狙うはただ一つ、「王座奪還」。
チーム一丸となり、再び頂点へと挑みます。
鳴門高校の初戦は、阿南高専と板野高校の勝者と対戦します。
(07/10 18:45 四国放送)
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