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美波町でかかしコンテスト 選ばれたのはあのヒーロー【徳島】(徳島県)



美波町で10月12日、恒例のかかしコンテストが行われました。

例年は木岐奥の畑で開かれているこのコンテスト。

12日は天候に恵まれず、公民館での開催となりましたが、会場は大いに盛り上がりをみせました。


美波町木岐の木岐奥公民館。

(記者)
「公民館の中には、地域の人らが手作りしたかかしがずらりと並んでいます」

2025年のコンテストには、14の団体や個人が作ったかかし19体が出品されました。

テーマ、大きさ、形、材料、全て自由。

アイデアや出来栄えなどを競います。

コンテストを主催するのは、地元の住民らで作る地域おこし団体木岐奥次世代会議です。

(木岐奥次世代会議・本田政芳会長(69))
「(開催年に)有名になったものを題材にしてかかしを作ってくるのが、すごく増えてきた」
「オーソドックスなかかしから、すごく突飛なかかしまでOKとしてますので、誰でも参加できるようにさせてもらってます」

午後1時コンテストがスタート。

審査は来場者による投票制で、1人あたり3つのかかしに投票できます。

会場を訪れた人たちはお気に入りのかかしを見つけて、次々に投票していきます。

なかでも注目を集めていたのは、日和佐地区の蕎麦店が出品した「木岐万博 楽楽」。

大阪・関西万博のあのマスコットキャラクターがモチーフです。

(美波乃風・山元佐代店長)
「風船に紙を貼っていくんですけど、貼っては乾かしみたいな工程が1週間ほど続きましたので」

(記者)
「制作時間は」

(美波乃風・中島徹さん)
「半月はかかってるかな」

来場者による投票が終了しました。

スタッフが集計を行う間、会場では太鼓の演奏やフラダンス、ミニチュアかかし作りなどのイベントで盛り上がります。

木岐奥次世代会議によりますと、こうした地域住民が集う場を設けるのも、コンテストの目的の1つだということです。

集計が終わり、いよいよ結果発表です。

(結果発表)
「『5人のおかん』によります『それいけアンパンマン』です。おめでとうございます」

投票の結果、地元の主婦5人組「5人のおかん」が10日間かけて制作した「それいけ アンパンマン」が42票を集め、最優秀賞を獲得。

景品として、木岐奥産のコシヒカリの新米30キロが贈られました。


(記者)
「今の気持ちは?」

(5人のおかん・本田明美さん)
「嬉しいですね、みんなでやったことが評価されたって感じで」

(記者)
「来年も目指すは」

(5人のおかん・本田明美さん)
「もちろん最優秀賞を目指して頑張ります」

注目の「木岐万博 楽楽」は、最優秀賞とわずか1票差で惜しくも2位、敢闘賞でした。

地元で長年続くこのイベント、小さな子どもからお年寄りまで、地域の住民が集う貴重な憩いの場でもあります。

(木岐奥次世代会議・本田政芳会長)
「(コンテストが)地区の活性化子どもたちもできるだけ参加して楽しんでほしいですね」

手作りの行事が地域のにぎわいを生み出すように。

集った人たちの明るい笑顔がその想いをそっと後押ししていました。

コンテストに出品された19体のかかしは、木岐奥徳竹ふれあい農園で10月末まで展示されるということです。

(10/13 18:04 四国放送)

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