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合区は「憲法違反の疑い」 徳島弁護士会が意見書【徳島】(徳島県)



参議院選挙における「合区」について、徳島弁護士会は4月30日、憲法違反の疑いがあるとする意見書を発表しました。

(志摩恭臣・弁護士)
「たまたま一番(人口が)下位4つの県が隣同士で、よく似た人口規模だったから、安易に合区に飛びついたけど」
「これを、投票価値の平等の特効薬として使うのは、もう無理なんです」

意見書では、合区対象県の投票率低下や無効票増加の理由について、有権者が「自分たちの代表を満足に選ばせてくれないと感じている」と指摘。

「公務員選定権」や「国民主権」の侵害にあたり、憲法違反の疑いがあるとしています。

「一票の格差」是正のため合区とした結果、過疎地域の国会議員が減少すると、地方の声が国に届きにくくなると懸念。

参議院選挙における「一票の価値の平等」は、選挙区と比例代表を総合して判断すべきとして、都道府県単位の選挙区を復活させるよう求めています。

(志摩恭臣・弁護士)
「投票価値の平等自体を、われわれも無下にするつもりはない」
「当然それが重要だということ自体、大前提としたうえで」
「都道府県単位で選挙区を維持する限りにおいては、投票価値の平等というのは制約を受けざるを得ない

徳島弁護士会では、意見書を合区解消に向けた議論のきっかけにして欲しいとして、4月30日、衆参両院や、日弁連など関係機関宛てに送付しました。

(04/30 18:17 四国放送)

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