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不同意わいせつの罪で元塾講師に有罪判決 一方で「自白を不当に誘導」と警察批判【徳島】(徳島県)



2023年9月、勤務していた学習塾で女子児童にわいせつな行為をしたとして、不同意わいせつの罪に問われている元塾講師の男の裁判で、徳島地裁は7月11日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

一方で、警察官の取り調べについて、「自白を不当に誘導した」などと批判しました。

起訴状などによりますと、徳島市の元塾講師長の33歳の男は、2023年9月に勤務していた学習塾で、当時7歳の女子児童の下半身を服の上から触るなどした、不同意わいせつの罪に問われています。

これまでの裁判で弁護側は、「接触したが意図的でなかった」とした上で、「証拠は自白しかない」と主張。

その自白も、「警察官から『否認したら、反省していないと取られ、刑務所行き』などと言われ、強引に引き出された」として無罪を主張していました。

11日の判決で、徳島地裁の細包寛敏裁判官は、「取り調べをした警察官が、被告に対し『認めれば、被害者の母親が許してくれるかも』と言い、自白を不当に誘導した」と指摘。

また、「威圧的な態度など、不当な取り調べをしてでも自白を獲得しようとしたと断じざるを得ない」と、警察の取り調べ方法を批判しました。

その一方で、「罪体の重要な部分について認定できる」などとし、自白は信用できるとして、懲役1年6か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。

判決を受けて、弁護側は「取り調べの不当性を認定しておきながら、なぜ、自白の信用性を認めたのか疑問。控訴については、判決文を精査して決める」とコメントしています。

一方、県警 刑事企画課は「今後、判決文を精査し適切に対応する」とコメントしています。

(07/11 18:36 四国放送)

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