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テクノロジーと伝統を融合 神山まるごと高専の「ここにしかない文化祭」とは?【徳島】(徳島県)



2025年に開校3年目を迎えた神山まるごと高専では、10月25日と26日に文化祭が行われます。

起業家を目指して全国から集まった学生たちの手による文化祭、一体どんなイベントになるのか。

学生たちの準備の様子を取材してきました。

■「文化祭の枠を壊すような」

(文化祭実行委員長2年・橋空知さん)
「4500人ほどの町に3000人呼びたいと思っていて、文化祭の枠を壊すような新しい文化祭を目指して、学生一同頑張っています」

■準備作業 真っ只中

開校3年目を迎えた神山まるごと高専。

全国でも珍しい、私立の高等専門学校です。

全国から集まった、テクノロジーやデザインを学ぶ約120人の学生は今、10月25日・26日に迫った文化祭「まるごと祭」に向け、準備作業の真っ最中です。

■体験型プロジェクションマッピング

(記者)
「こちらの教室で何か用意されているみたいです。ちょっと覗いてみましょう」
「何か手を動かしていますね、今何されていらっしゃるんですか」

(神山まるごと高専2年・永楽蒼弥さん)
「まるごと祭の展示の一環で、テック展示を製作しています」

2年生の永楽蒼弥さんと鈴木晴太さんが製作しているのは、体験型プロジェクションマッピングの展示です。

アートを通じてテクノロジーを体験し、身近に感じてもらいたいと、2025年7月から構想を練りはじめました。

夏休みや放課後を使って作ってきた展示、さっそく、記者も体験させてもらいました。

(神山まるごと高専2年・鈴木晴太さん)
「パーの状態で指を両手でつまんでもらえますか。そうすると花がくっきり映ると思います」
「人差し指を動かしていくと、花が荒くなって粒子になるんですね」

(記者)
「手を動かしたり開いたり、閉じたり振ったりすると、お花の色とか形とかが変わって」
「なんだか魔法を使っているみたいで、とっても面白いです」

カメラで手の骨格を認証し、自分の手を動かすと、CGで作られたお花が色や形を変えます。

(神山まるごと高専2年・鈴木晴太さん)
「3Dのオブジェクトを上下に左右することによって、見えなくなったり、見えるようになったりというのを表現しています」

(神山まるごと高専2年・永楽蒼弥さん)
「デバイスが多いので、そこの連携、データの送受信が難しいポイントです」


(神山まるごと高専2年・鈴木晴太さん)
「テクノロジーへの偏見、難しそう、派手な物じゃないっていう偏見をなくしたいと思っています」


■AIで15歳に若返り?

こちらにも、パソコンを持ち寄った学生たち。

一体、何をしているんでしょうか。

(神山まるごと高専3年・中本慧思さん)
「今は文化祭のアプリ開発のミーティングをしています」

(記者)
「どんなアプリですか」

(神山まるごと高専3年・中本慧思さん)
「決済機能とか体験の拡張をするような、楽しい機能がたくさんついたアプリを作っています」



こちらのアプリではなんと、AIによって15歳に若返った写真を使い、学生証が発行できます。

■豊成アナウンサーが体験

豊成アナウンサーの写真で実験してもらいました。

写真を登録すると…。


このとおり。

来場した年配の方にも、学生時代に戻った気分で文化祭を楽しんでもらいたいと、企画したそうです。

こうしたテクノロジーを駆使した展示のほかに、神山町ならではの企画も。

■地元の伝統行事を復活

(文化祭実行委員長 2年・橋空知さん)
「棒搗きをやっていたという歴史の写真を見て、やりたいって思って」
「神山町の皆さんの力をお借りして、再現するような形で」

「棒搗き」はもともと住居などを建てる際、地面を固めるために行われた作業でしたが、大正時代に入ってから、持ち上げた丸太の高さを競う競技へと進化しました。

今回の文化祭では、この神山町の伝統行事を復活させます。

■町民と一緒に

(文化祭実行委員長 2年・橋空知さん)
「学生たち神山町民の方、一緒に事をおこしたりとか」
「一緒に何かをしていくこと自体が、すごい大切なのかなと思います」

テクノロジーと地域の伝統が融合した、ここにしかない文化祭。

本番に向け、学生たちの準備はいよいよ大詰めです。

神山まるごと高専の文化祭「まるごと際」は、10月25日と26日に行われます。

(10/15 18:15 四国放送)

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