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ワイヤーロープも設置できない理由は? 徳島道・対面通行の危険性 【徳島】(徳島県)



今回の死亡事故を受けて、高速道路での対面通行の危険性が、あらためて浮かび上がりました。

(記者)
「今、徳島自動車道を東から西に進んでいます。こちらのトンネルを抜けると、きのう事故があった現場付近です」
「現場は片側一車線の対面通行です」
「道幅は狭く、センターライン上にはラバーポールが等間隔に並んでいるだけで、ガードレールやワイヤーロープはありません」
「バスが正面衝突し、延焼したあとでしょうか、道路は黒く焦げていて、事故の悲惨さが伝わります」

高速道路開通時から徳島自動車道の最大の課題となっているのが対面通行、いわゆる2車線区間です。

(NEXCO西日本 徳島高速道路事務所・辻和宏 所長)
「徳島自動車道は106キロの延長となっており、そのうち4車線の区間は32キロ」
「対面通行の区間は74キロとなっています」

高速道路を管理する西日本高速道路は、将来的に全車線を4車線化にすることを計画していますが、2025年2月時点で全体の約70%が対面通行区間です。

そして、その対面通行区間にワイヤーロープやガードレールなどの、安全対策をとれないのは理由があります。

(NEXCO西日本 徳島高速道路事務所・辻和宏 所長)
「ワイヤーロープを設置できる区間は、車線幅が広い区間が設置可能となっています」
「よって、トンネル区間や長い橋の区間は車線幅が狭くなっているので、ワイヤーロープを設置するのが困難です」

徳島自動車道は、4車線区間と対面通行区間が混在しているため、スピードが出たまま対面交通区間に入ることがないよう注意してほしいと呼びかけています。

(NEXCO西日本 徳島高速道路事務所・辻和宏 所長)
「今回の事故に関しては大変残念だった思う」
「このような事故を繰り返さないためにも関係機関、徳島県警と連携して、事故の対策をしていきたいと思う」

県警によりますと、徳島自動車道で発生した人身事故は過去3年、すべてが対面通行区間だということです。

(07/15 18:45 四国放送)

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