■共通言語は「極真空手」 仕事を辞めて世界一周【徳島】(徳島県)
38歳で仕事を辞め、世界一周の旅に出た徳島市出身の男性がいます。
男性が世界と語り合う共通言語は「極真空手」。
ホームステイしながら現地の道場を訪問するなどして、世界を周った男性に話を聞いてきました。
(坂本翔さん)
「よろしくお願いします」
明るく出迎えてくれたこちらの男性。
徳島市出身で松茂町在住の、坂本翔さん40歳です。
もともと会社員として働いていた坂本さんですが、2024年8月に38歳で会社を依願退職。
翌月から世界一周の旅に出発しました。
(坂本翔さん)コロンビア・2025年2月
「きょうはここコロンビア第3の都市カリから、南の町パストにバスで向かいます」
「隣のおっちゃんが、コロンビアのバッジあげるよってくれました」
「これかっこいいですね、欲しかったので良かったです」
「それではバスが到着したので、乗り込んできたいと思います」
(坂本翔さん)
「医療業界で働いていまして、在宅医療をしていて患者さんが亡くなっていくのを目の当たりにして」
「人生は本当に短いなと、人生は本当に有限だなということを感じて」
「自分のやりたいことを後回しにするのをやめようかなと思い、旅につながった」
バックパック1つで旅に出た坂本さん。
日本を出発してから2025年9月、帰国するまでの約1年間で、実に71か国を訪れました。
総移動距離は約8万2000キロ。
直線に直せば地球2周分以上を移動し、すべての国連加盟国の3分の1以上を訪れたことになります。
旅では、基本的にホームステイをするのが坂本さんのスタイルです。
これまで67人の家でホームステイし、現地の人との交流を深めてきました。
(坂本翔さん)
「自分の場合は、いつも泊めてもらったお礼に日本料理を作っています」
「ホストファミリーは好意的に美味しいと言ってくれます」
「ホストにとっては初めての日本人だと思うので、日本人をホストしてよかったなと思ってもらいたいという気持ちもあるので」
「心を込めて日本文化を届けている」
旅にはハプニングも付き物。
坂本さんのYouTubeには、とある国での出来事が残されていました。
(坂本翔さんのYouTubeより)
「スペイン初日、とんでもないことが起きています」
「街全体で停電が起きているみたいで、街が大混乱しています」
「そして悪いことに携帯もローミングができなくて、インターネットも使えない状態です。非常に困っています」
(坂本翔さん)
「幸いにも1、2時間後に一部電気が復旧して、インターネットが使えるようになったので」
「そこから自分の居場所もわかり、ホステルに移動できたので本当に運が良かった」
「(スペインでは)昼から停電になっていたらしいので、現地でも大パニックになっていて大変だった」
そんな坂本さんの旅する上での共通言語が、得意の「極真空手」です。
15歳で入門し「黒帯」の腕前を持つ坂本さん、世界のいく先々で現地の道場を訪れ、各国の選手と一緒にトレーニングにスパーリングにと、汗を流してきました。
(坂本翔さん)
「日本の技術を教えて欲しいという人もいるし、その場合はこちらも喜んで空手を教えている」
「空手交流を続けて、ホームステイをしながらまた旅を続けていきたいと思っている」
「人生を後悔したくない」という思いから始めた世界一周。
しかし、一周で満足することなく、坂本さんはこれからも世界を回るといいます。
(坂本翔さん)
「71か国っていう国数は世界にある国の半分も満たしていないので、まだ世界を知れているとは言えないと思う」
「もう少し各国を周って、本当の意味で世界を知れるようになりたい」
「徳島から世界へ、世界2周目行ってきます!」
世界一周にかかった費用は約170万円ということで、やはりホームステイなどで宿泊代を浮かしているのが大きいんでしょうね。
そんな坂本さん、9月30日に帰国したばかりなんですが、旅への思いは断ちがたかったようで、10月15日に早くも世界2週目の旅へと出発したそうです。
(10/16 18:04 四国放送)
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