ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

11月30日にご紹介した金子みすゞの詩

『お祖母様と浄瑠璃』
金子みすゞさんの実家では、子守歌がわりに浄瑠璃を聞かせていたというエピソードが残っています。この詩を味わうと、みすゞさんが浄瑠璃を懐かしく想い出している様子がとてもよく伝わってきます。
私たち一人ひとりの記憶の中には、こうした懐かしく思い出すものの中に、温かい気持ちになるものもあれば、どこか切なくなるものもありますが、この詩に溢れる切なさがまた、美しく描写されていて、切なさが美しく溶けていく様は、とても綺麗な世界に感じます。みすゞさんの心は、切なささえも美しい。でもそれが、この自然界の本当の姿かもしれませんね。