ちひろDEブレイク

みすゞ心のメッセージ

4月28日にお届けした詩は「 万倍 」でした

 人間が作った美しさは、自然界の美しさには叶わない。そして空の向こう、神さまのお国と表現するみすゞさん、やっぱり空の美しさが一番心を清らかにしてくれる。みすゞさんにとって、空は、いつも大きな大きな存在であり、そしてその中に抱かれているこの世界が大好きなんだと思います。(ちひろ)

4月21日にお届けした詩は「 鯨法会 」でした

 長門市の文化のひとつ、鯨法会(鯨回向)の法要。捕鯨文化の伝統行事として今もなお毎年行われているこの法要は、金子みすゞさんの心のルーツの景色として大切に見つめられています。私もコンサートで時々歌うこの詩。涙されるお客様もおられるほど、とても切なくもあり、そして大切な命への眼差しです。(ちひろ)

4月14日にお届けした詩は「 茶碗とお箸 」でした

 子どもの頃の自分の茶碗とお箸、思い入れがありましたよね。みすゞさんは自分のお箸が緑色なので、春になっても花が咲かないお箸、と表現しているのが、とても可愛い詩です。皆さんは、どんな思い出がありますか?私は小さい頃、お箸の持ち方が悪かったので、「しつけ箸」という箸で持ち方を矯正して直した記憶があって、それが懐かしく思われました。そのおかげで、箸の持ち方には自信があります(笑)。(ちひろ)

4月7日にお届けした詩は「 明日 」でした

 人の言葉を聴いて自分の心が動かされる。言葉にはとても大きな力があります。だからこそ、自分が発する言葉も大切ですね、どこかの誰かが思いもよらないところで自分の言葉を聞いていて、それが心に響いていること、あるかもしれません。この「明日」のように、なぜか嬉しくなってきた、そんな言葉の魔法を誰もが持っているのですね。
(ちひろ)

3月31日にお届けした詩は「 守唄 」でした

 人間以外のいろんな命も、眠りにつく夜。春に咲くげんげも、白い家も眠る様子を表現しているみすゞさんの心の世界、とっても素敵なアニメーションが浮かんできます。想像力がどんどん働ければ働くほど、みすゞさんの詩の旅は面白いく素敵になります。心があたたかくなります。
(ちひろ)

3月24日にお届けした詩は「 お店ごっこ 」でした

 春の季節にかわいい子ども達のおままごとの様子です。みすゞさんの詩には季節を感じる詩がたくさんありますが、特に春の詩はやっぱり心が軽やかに、華やかになりますね。詩集を開けばそこにも、春を告げる景色が広がります。
(ちひろ)

3月17日にお届けした詩は「 赤い靴 」でした

 春の喜びと、坊やの成長の喜びが重なる詩です。大好きな詩のひとつです。今春を告げる花たちが順番に花開いてきていますが、子ども達の成長も、この春を告げる花のように、ひとつずつ、ひとつずつ、成長していく、花開いていくのですね。金子みすゞさんは詩の中での色使いがいつも見事なんですが、この赤い靴というタイトルもまた、とてもインパクトを残します。喜びの大きさが伝わってきます。
(ちひろ)

3月10日にお届けした詩は「 こだまでしょうか 」でした

 3月11日は東日本大震災の日。この震災の直後からACジャパンのCMで何度も金子みすゞさんの詩「こだまでしょうか」の朗読CMが流れたことで、みすゞさんの詩は一気に全国に広がりました。この詩はあのとき、多くの人に、こだまし合える心があることに気付かせてくれて、被災地への思いやり、支援の心の輪が広がりました。そして被災者の方々の心を励ましてくれました。今また能登半島地震の被災地へも、この思いが届くことを願うばかりです。
(ちひろ)

3月3日にお届けした詩は「雛まつり」でした

 豪華な雛人形を持っているお家と、そうでないお家では、女の子の気持ちも違ってきます。さみしい気持ちを味わう子どももいるのです。みすゞさんはその寂しさを知っています。だからこそ、512編の詩には、明るさだけではなく、影の心、悲しさ、さみしさ、その思いに寄り添ってくれる詩がたくさんあるのです。雛まつりの華やかさの影を、みすゞさんは見つめています。
(ちひろ)

2月25日にお届けした詩は「畠の雨」でした

 同じ雨でも、降る場所によって違った心の背景が映ってきます。葉っぱに落ちる、葉っぱに弾ける雨の様子、土に沁みこむ雨の様子に心の描写をしている、みすゞさんらしい詩です。雨が降る光景に、心を傾けて、いろんな思いを描いてみる。そんな静かな過ごし方も、素敵です。
(ちひろ)

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