ちひろとみすゞTime

ちひろとみすゞの朗読Time

5月3日にご紹介した金子みすゞの詩

『柘榴の葉と蟻』
5月下旬頃から花を咲かせる 『柘榴(ざくろ)』。その花を目指す蟻(アリ)の奮闘のお話です。人間にとっての葉っぱと花の距離と、蟻にとっての葉っぱと花の距離は、とてつもなく違いがありますね。人間が、葉っぱから花に移ろうとしている蟻の姿を眺めていて、すぐ そこなのにグルグルしている様子の時、「そっちだよ、そっちだよ」と言いたくなりますが、人間も同じなのかもしれませんね。人間よりも大きな存在、例えば、スケールを大きくして 宇宙の眼差しがあるとしたら、人間が人生をいろいろと迷いながら生きている姿も、「あっちだよ、こっちだよ」と、見守られているのかもしれませんね。
この詩の結末…実は、とてもクールな終わり方です。クールな現実をみつめる視線もまた、金子みすゞさんの詩の面白さの一つです。

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