大人の音楽堂 ブログ
AEROSMITH/野獣生誕
2025年09月16日
さて今回は1973年リリース、エアロスミスのデビュー盤「野獣生誕」を中心にセレクト。久しぶりにしっかり大きな音で聴いたのですが、改めて「若さ」「勢い」「ライブで鍛えたアンサンブル」がリアルに分かる音です。正直、時代や予算の問題でしょうが音がそんなに良くないという印象が以前はあったのですが、なかなかどうして最高の出来ですね。その時にしか出せない音があります。荒削りとか言われますが、それがいいんですよ。
運よく初来日コンサートを体験しています。ちょうど4枚目のアルバム「ROCKS」が世界的に売れてバンドはターボエンジンを得たかのようにノリまくっていた頃です。ロックの勢いとグルーヴ感を今でも覚えていますね。その後何十万人も動員した「カリフォルニア・ジャム2」ではヘッドライナーを務めるなど名実ともにアメリカンロックのトップグループの1つになります。デビュー時はほとんど話題にもならなかったバンドがここまで来るにはかなりの努力があったことは事実でしょう。
しかし、やはり時代なのか、ドラッグ問題や金銭問題が例に漏れず発覚。ここまでのバンドなのに一時は契約を失うところまで堕ちてしまいます。しかし80年代に改心?して見事に大復活。その後はご存知の通りに大人気。その存在感は見事としか言いようがないです。ここ数年は年齢の関係もあり引退とかの報道がありますが、先日のオジー・オズボーンのラストライブにはスティーブン・タイラーとジョー・ペリーが元気に参加しています。スティーブン・タイラーの喉の事もあるし、年齢的な事もあり、あれだけのハードなフルステージは厳しい状態でしょうが、ローリング・ストーンズのように再びその勇姿を観たいものですね。しかし、2000年から2001年に変わる年越し世紀超しのライブは強烈に凄かった。
次回は来日公演決定マイケルシェンカーグループ、伝説の1981年武道館ライブです。お楽しみに。
今回オンエア
MAKE IT
DREAM ON
MAMA KIN
WALKIN’ THE DOG
TRAIN KEPT A ROLLIN’
S.O.S. (TOO BAD)
The Beatles
2025年09月08日
まだまだ暑い日が続きますね。皆様いつも聴いてくださり、ありがとうございます。サブスクリプション、インターネットの時代にラジオの周波数を合わせて聴いていただき本当に感謝いたします。
さてザ・ビートルズの続き、時間をかけて改めて聴いて、今回の選曲は1968年のアルバム「The Beatles」からセレクト。ホワイトアルバムですね。このアルバムは高校生の時にアルバイトをしていた喫茶店の常連さんにプレゼントされた思い出のものです。さてこの時代はレコーディングにおけるテクノロジーが画期的に上がり、いろんな録音が出来るようになった頃ですね。いわゆる8トラック・マルチレコーディング。素晴らしい進化です。
アルバムは2枚組。高価なのに世界中で売れまくり。4人の個性とアイデアがちりばめられています。簡単にいえばバラエティーに富んでいる内容です。スタジオでの思いつき的なものもあるのでしょうが、そこはやはりビートルズ。素晴らしい出来です。聴けば聴くほど良さがしみてきます。彼等なりにユーモアもちりばめられています。同じ事の繰り返し、いわゆる柳の下の二匹目のドジョウ的なことをしないところがいいですね。常にチャレンジ的です。
とにかくビートルズはロックバンド元祖的な存在。自分達で曲を作りアレンジをして演奏をする。しかもハモりまくり。しかも抜群に上手い。これだけ世界中で愛される彼等はある意味ミラクルですね。それとリスナーさんからのメールにあった「僕はビートルズ」読んでみます。次回は初期のエアロスミスです。お楽しみに。
今回オンエア
Revolution 1
Glass Onion
Blackbird
Piggies
While My Guitar Gently Weeps
Back In The USSR
The Beatles
2025年09月01日
一日に一作品、映画を観るようにしています。その中で何故かビートルズの曲が使用されているのに最近よく出会います。そんな訳で今回は「The Beatles」。1967年の「サージェント・ぺパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」「マジカル・ミステリー・ツアー」そして「レット・イット・ビー」からセレクト。選曲にあたり、とりあえずビートルズのスタジオ盤CDを机の上に並べ、さぁ聴いてみようって感じで聴きましたね。4日かかりました。
もちろん初期のビートの効いた演奏も大好きですが、今回は1967年以降のアルバムからになりました。特に「レット・イット・ビー」は初めて買ったアルバムなので思い入れも強いです。録音スタジオのテクノロジーも1960年代後半から数段に上がり素晴らしい作品がリリースされます。ライブを辞めたビートルズはスタジオ・ワークに徹します。バンドは解散寸前ですが作品は素晴らしい。聴く度に彼等の底力をいつも感じます。時代は激動の1960年代の終わり。様々なミュージシャンやバンドが登場してロックシーンは大きな飛躍を予兆する頃ですが、ビートルズはとても冷静に自分達の世界を普通にやってのけます。
何度も聴いてきた曲ですが、解散後の各メンバーそれぞれの作品が手に取るようにわかります。ビートルズがステージを離れ曲作りに徹した事は、今さらですが素晴らしい化学反応を引き起こしました。説明不要ですね。とにかく聴けば分かります。各楽器の音色の使い方、アレンジ等、完璧。バンドスタイルのポピュラーミュージックの初めにしてゴールと言っていいでしょう。あたりまえ過ぎて聴き流す場合が多いと思いますが、改めてひとつひとつの音に集中して聴いてみて下さい。そこにいつも新しいモノを見つける事が出来るでしょう。とんでもないバンドです。次回は今回の続き。お楽しみに。
今回オンエア
Lucy In The Sky With Diamonds
A Day In The Life
Strawberry Fields Forever
Two Of Us
Across The Universe
The Fool On The Hill
真夏のリクエスト集2025後半
2025年08月25日
まだまだ暑いですね。皆様お元気ですか?恒例のリクエスト集後半。なかなか楽しい曲がきますね。ビーチ・ボーイズにブラック・サバス、ディープ・パープル、ジャーニー、ヴァン・ヘイレン、クリームそしてボブ・ウェルチ。ジャーニーの「フロンティアーズ」久しぶりに引っ張り出して聴きました。曲のクオリティはさすがの一言です。ニール・ショーン弾きまくり。広島のトイレで並んで用をたしたことがよみがえります。リクエストを企画して思う事は、自分で日頃セレクトしない曲が来る事ですね。ありがとうございます。次回は俺なりに、今の気分で ビートルズのしみる曲をセレクトします。お楽しみに。
今回オンエア
The Beach Boys/Kokomo
Black Sabbath/War Pigs
Cream/White Room
Deep Purple/When a Blind Man Cries
Journey/Edge Of The Blade
Van Halen/Big Bad Bill
Bob Welch/Ebony Eyes
2025夏リクエスト集前半
2025年08月18日
ロックファンの皆様お疲れ様です。まだまだ暑いですね。山根は出来るだけ外に出ないようにと思いながら、やはりいろいろとあり外出しています。しかしまだまだ暑い。
今回は恒例のリスナー様リクエスト集。なかなかどうして意外な曲のリクエストばっかり来ました。久しぶりに聴くバンドもあり感謝いたします。次回はリクエスト集後半です。お楽しみに。
今回オンエア
Mott the Hoople/All The Young Dudes
Rainbow/Drinking With The Devil
MR.BIG/Colorado Bulldog
Alice Cooper/Under My Wheels 俺の回転花火
Ramatam/Whiskey Place
Jimi Hendrix/Crosstown traffic
Cheap Trick/Heaven’s Falling
WHITESNAKE
2025年08月12日
リスナーの皆様、暑い中、湿度の高い中お疲れ様です。そんな中聴いて下さり感謝します。
今回はホワイトスネイク。完全にリアルタイムで聴いてきた理想的なハードロックです。4期Deep Purple脱退からソロに転向した我らがデヴィッド・カヴァデール。派手なハードロックかと思いきや、ブルースをベースにした比較的シンプルなハードロック。ソングライティングの相棒にミッキー・ムーディー。彼のスライドギターはとてもカッコよい。2枚アルバムをリリース後に、もう一人のギタリスト「バニー・マースデン」、ベースに「ニール・マーレー」等を正式に迎え入れ「デヴィッド・カヴァデール・ホワイトスネイク」を名のるのですが、すぐにシンプルに「ホワイトスネイク」に変更。ディープパープルの「ジョン・ロード」と「イアン・ペイス」が加わり、非常にバランスの取れた重みを感じる正統派ハードロックバンドが完成します。
アルバムも好評。1978から1982年くらいまで順調に活動するのですが、ここにもドラッグや金銭的問題が発生してバンドにかげりが出てきます。後々までトラブル続きなのがこのホワイトスネイクの特長になっていきます。しかしリリースされるアルバムのクオリティーはなかなかのモノ。個人的にも1982年頃のホワイトスネイクはとても気に入っていますね。その後は御存知の方も多いと思いますが、いろんな事がありながら、楽曲のよさで現在でも一応解散はしていません。今回の続編は近いうちにオンエアしたいです。楽しみにしていてください。次回は恒例のリクエスト集です。
今回オンエア
COME ON
AIN’T NO LOVE IN THE HEART OF THE CITY
WALKING IN THE SHADOW OF THE BLUES
DON’T BREAK MY HEART AGAIN
TROUBLE
OZZY OSBOURNE追悼
2025年08月04日
なんと2週間ぶりのオジー・オズボーン。訃報が世界を駆け抜けてまだ10日くらいですが、日に日にこの大きな出来事にロック・シーンは揺れています。ネット情報ではオジーの周辺の人はもちろん、影響を受けたミュージシャン達がコメントを寄せています。時代なのか例のラストパフォーマンスの映像がいっぱいネット上に上がっていますね。私もしっかり観させていただきました。
椅子に座ってのヴォーカルですが、何度も立ち上がろうとするオジーに涙します。この日にかける思いは相当の思い入れと気合いがあったに違いないことは誰にでも分かるでしょう。おそらく体調はかなり厳しいモノがあったのでしょうがブラック・サバスのメンバーとしての誇りとあれだけの観客の声援がオジーを後押しした事でしょう。とにかくいつまでも語り継がれる伝説を作りました。
帝王は天国へ逝きましたが…大きな再評価が続いていますね。チャートでも1位。とても大きな存在価値を改めて感じます。とにかく曲からカッコいいし、オジーのキャラクターは無敵なのです。
次回は久しぶりにホワイトスネイクの初期。お楽しみに。
今回オンエア
I DON’T KNOW
SUICIDE SOLUTION
BARK AT THE MOON
SHOT IN THE DARK
SECRET LOSER
JANIS JOPLIN
2025年07月28日
1960年代末のカウンターカルチャーを象徴する女性シンガーといえばやはりジャニス・ジョプリン。その圧倒的な歌と存在感は間違いなく永遠に語り継がれることでしょう。特に1967年のモンタレー・ポップ・フェスティバルのパフォーマンスは圧巻です。動くジャニスを観たのはこの映像が初めてでした。確か俺が二十歳くらいでした。有名なオフィシャル映像で確かめることができます。
彼女は厳格で閉鎖的な家庭環境である種のコンプレックスを持っていた少女時代だったみたいです。幼い頃からベッシー・スミスを聴き、ある時友人から聴かされたレッド・ベリーのレコードを気に入ってブルース、フォークに傾倒していったそうです。そして大学に入りますが今で言う「イジメ」を受け中退、1963年サンフランシスコへ行き、シンガーとして新たな一歩を…その後いろんな事があり、ビッグ・ブラザー・アンド・ザ・ホールディング・カンパニーに加入。その後ソロに…そして1970年27歳で天国へ…。本当に伝説になってしまいました。
生前のソロアルバムはたったの2枚。名盤「pearl」は亡くなってからのリリースです。メンバーやスタッフの彼女への思い入れが素晴らしく感じられますね。魂の塊みたいなアルバムです。有名になればなるほど「孤独」にさいなまれドラッグ漬けになったのかもしれません。
「生きながらブルースに葬られ」という邦題の曲と本があります。とても意味深いタイトルですね。彼女は歌う時だけが自分の存在価値を感じていたのかもしれません。ジム・モリソン、ジミ・ヘンドリックスもそうですが、若くして逝ってしまったのはとても残念です。ジャニスがドラッグと手を切ってある程度健康に1970年代を生きていたらと考えると…。
次回は突然の訃報オジー・オズボーン。やりきれません。
今回オンエア
PIECE OF MY HEART
HALF MOON
MOVE OVER
ME AND BOBBY MCGEE
CRY BABY
SUMMER TIME
OZZY OSBOURNE
2025年07月22日
「Back to the Beginning」と題されたオジー・オズボーンの事実上の引退ステージ。オリジナルメンバーでの「ブラック・サバス」でのライブパフォーマンスはとても大きな話題となり、チケットは即ソールドアウト。ブラック・サバスの故郷「バーミンガム」での開催が7月5日に開催されました。配信を観たファンは「お腹いっぱい」。日本円で約5000円は安すぎ…などとコメントしています。豪華すぎる出演者(詳しい事はその手のサイトで確認してほしい)約10時間、のライブ。現在のヘヴィーメタルの最高峰が集結。ブラック・サバスがいなければ今の自分達は存在してないと、揃って話しています。盛り上がりは想像以上なのは言うまでもありません。
オジー・オズボーンの存在がどれだけの存在なのか改めて分かります。back to the beginningとは事がうまくいかなくなって…という意味。深い意味です。数々の幸運と不運のあったオジー。ある意味現在も存命なのがすごい。彼の作るヘヴィーメタルの中にはきれいなメロディーがあります。ランディ・ローズ、ジェイク・E・リー、ザック・ワイルド、そしてトニー・アイオミというギタリストとの出会いはオジー・オズボーンを頂点に押し上げました。
この方あってのヘヴィーメタルなのでしょう。一度ですがライブを観れたことはとてもいい思い出です。今回のイベントはチャリティーということで約280億円を恵まれない子供たちに寄付されるようです。大きな意味があると感じますね。
次回は没後55年ジャニス・ジョプリンをオンエア。お楽しみに。
今回オンエア
MR.CROWLEY
CRAZY TRAIN
MAMA, I’M COMING HOME
PARANOID
IRON MAN
<7/23追記>
オジー・オズボーンさんは、7月22日に亡くなりました。76歳でした。
ご冥福をお祈りいたします。
BAD COMPANY後編
2025年07月14日
暑中見舞申し上げます。なんとなく夏バテかもしれない山根です。皆様も外の作業は無理しないで下さい。
さてミック・ラルフス追悼バッド・カンパニー後編。2週にわたり彼等の曲を取り上げたのは単に私の趣味が大きいところもありますが、改めてしっかり聴きまくりました。やはり何と言ってもポール・ロジャースの歌のうまさ、サイモン・カークの見事なタイム感のタイトなドラム、憧れのベーシスト、ボズ・バレルの多才なベースライン、そしてバリエーション豊かで最高のギタリスト、ミック・ラルフス。なんてバランスがいいのでしょう。彼等の演奏をあげて聴くと「余裕、焦りの無さ、そして自信」が手に取るように分かります。全く飽きない。むしろまだまだ聴きたい…そんな気にさせられます。やはりバンドが乗りに乗っている1970年代中頃のオフィシャルのライブ映像を観たくなります。人気バンドなのでブートはいくつも存在していますがやはりブートはブート。可能ならオリジナルメンバーでの一度だけの来日公演の映像が世に出ないか?と祈っています。
ミック・ラルフスは81歳で先月天国へ。10年くらい闘病だったらしいです。とても残念ですが彼の残したバッド・カンパニーの楽曲、そしてギター、もっともっと評価されるべきです。あまり知らないという方は座して聴いてみて下さい。その感性とテクニックに驚きます。プロとしての作曲家のテクニックも素晴らしい。妥協しなくてそれなりにキャッチーなソングライティングはさすがです。
次回は、去る7月5日バーミンガムでのブラック・サバスのライブが世界中で大きな話題になっています。オジーはこの日で引退らしい…そういうことで当日演奏された曲をセレクト。またまたオジー・オズボーン登場です。お楽しみに。
今回オンエア
COMPANY OF STRANGERS
FEEL LIKE MAKIN’ LOVE
SHOOTING STAR
MOVIN’ ON
ROCK ’N’ ROLL FANTASY
AEROSMITH/野獣生誕
2025年09月16日
The Beatles
2025年09月08日
The Beatles
2025年09月01日
真夏のリクエスト集2025後半
2025年08月25日
2025夏リクエスト集前半
2025年08月18日