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STEELY DAN

2025年06月09日

スティーリー・ダンって初期の頃から何か垢抜けている感じの印象を受けましたね。各楽器の特性をとても上手に生かしたアレンジと演奏は1974年頃から75年には完成形が出来ています。76年以降はそれに増して凄腕スタジオ・ミュージシャンの起用でどんどんクオリティが上がります。まだまだAORって言葉が出ていないのに、アーバンで大人っぽいサウンドが聴く人にものすごいインパクトを与えました。ラジオ少年だった私も、いわゆるシングルカットされた曲くらいしか知らなかったのですが、ぐいぐいと引き込まれて「なんてカッコいいんだ!!」そんな感じでした。
 
50年過ぎても全く色褪せないどころか、ますますその曲の存在感が輝いています。多少失礼ですが、カフェやその手のお店のBGMにはピッタリでしょう。スティーリー・ダンの音源を手元に置いておくと必ずあなたの株が上がることは間違いありません。超オススメはやはりスティーリー・ダンでしょう。深夜ラジオなんかにもピッタリです。演奏がとにかく凄い。
 
次回は天国へ逝ってしまったリック・デリンジャー。それとロニー・モントローズをオンエア。お楽しみに。
 
今回オンエア
RIKKI DON’T LOSE THAT NUMBER
KID CHARIEMAGNE 
PEG    
FM           
DEACON BLUES

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RAINBOW on Stage

2025年06月02日

1970年代中頃はライブ盤がいくつもリリースされました。バンドの実力に伴い、録音技術や機材が日進月歩で進んだんでしょう。あのディープ・パープルのライブ・イン・ジャパンで世界的に日本でのライブレコーディングというのが知れ渡り、レコード会社もこぞってライブ盤を企画しリリースしました。実力があるからこそのライブ盤。メンバーや関係者はそれぞれにテープ等を持っていたのでしょうが、ファンにそれが届くというのはありがたい。しかもスタジオ盤とは違うバージョンはうれしい限りです。
 
その中でも今回の「レインボー・オン・ステージ」は問答無用の圧巻です。セカンドアルバムリリース後の非常に乗りまくっているレインボー。いわゆる第2期の演奏。ハードロックのものすごいグループが全体的に楽しめます。静と動…素晴らしい様式美です。
 
コージー・パウエルの参加はこのバンドにとっては大正解。26インチのツーバスは見事。ロニーも最高の歌を聴かせてくれます。ベースのジミー・ベインは無名ながら大健闘。そしてキーボードのトニー・カレイはそれまでのハードロックキーボードをベースに、しっかりオリジナリティを出してリッチー・ブラックモアをサポート。素晴らしいプレイにもかかわらず、この方、次のアルバムでは解雇されています。リッチー・ブラックモアが描いたレインボーはこのライブ盤が一番でしょう。後に3期のメンバーでのドイツでの映像がありますがそれと並んでレインボーの必須アイテムでしょう。ロックのあるべき姿をこのライブアルバムが見事に表現していますね。
 
次回は久しぶりのスティーリー・ダン。アーバンな感じを楽しんで下さい。
 
今回オンエア
INTRO~OVER THE RAINBOW~
KILL THE KING                   
MAN ON THE SILVER MOUNTAIN 
STILL I’M SAD
CATCH THE RAINBOW

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RAINBOW

2025年05月26日

「リッチー・ブラックモア」ってやはり私達世代のロックファンやギター小僧にとっては教科書的でヒーローなのであります。ここ30年はキャンディス・ナイトとの「ブラックモアズ・ナイト」での、16世紀中世音楽をベースにした独特の世界観を出しているある意味趣味的なサウンドが素晴らしいバンド中心で、少しレインボーもしているようですね。
 
「楽聖」ブラックモアもいい年齢になっています。実際彼のキャリアの中での様式美的ハードロックは1970年始めから約10年くらいでしょう。しかし多くのファンはやはりその頃のリッチーを求めていることは間違いないと思いますね。実際ロニー・ジェイム・ディオと分かれてからのサウンドはアメリカンマーケットを意識したかなりポップな曲が多く、私のようなある意味リアルタイムのファンにとっては戸惑いだらけのレインボーでしたね。
 
今回はその当時のレインボーをオンエア。まぁレインボーと言う名前がなかったら、とてつもなくクオリティーの高いアルバムなのであります。それまでのレインボーを知っているからこそバンドサウンドの大きな変化に戸惑ったのでしょう。今回オンエアの「ダウン・トゥ・アース」「アイ・サレンダー」後にも2枚のアルバムをリリース。この2枚もかなりキャッチーです。その後日本公演を行い、とりあえずレインボーは解散。あのディープパープル再結成に歴史は動いて行きます。
 
ある意味レインボー後期のアルバムは今となってはレアかもしれません。時代を感じ取れます。しかしリッチー・ブラックモアさんは世界中のギター少年少女、そしてロックファンにとっては偉大なるギタリスト&コンポーザーなのです。そしてジョン・ロードとの出会いはロック界の宝物なのです。さて次回は、今回聴いてみて感じたのですが「RAINBOWはやはりロニー・ジェイムス・ディオさんでないと…」いうリスナーも多いと思います。その方々のためにライブ盤を中心にセレクト。お楽しみに。
 
今回オンエア
ALL NIGHT LONG 
SINCE YOU BEEN GONE 
LOST IN HOLLYWOOD    
I SURRENDER   
SPOTLIGHT KID
CAN’T HAPPEN HERE

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Led Zeppelin Tribute ENCOMIUM

2025年05月19日

1970年代の終了と同じくしてLed Zeppelinは解散します。言うまでもなくドラマーのジョン・ボーナムの事故死?が原因で、メンバー4人、誰一人かけてもバンドは成立しないとの結論になりました。バンドとして新たなる出発のさなかの出来事に世界中が驚かされました。私は二十歳でしたね。衝撃と同時にレッド・ツェッペリンはレジェンドになったわけで、その後45年経った今でもレコードは売れ続けロックの頂点として愛されています。
 
さて今回は私の愛聴盤でもある「ENCOMIUM」。数あるレッド・ツェッペリンのカバーアルバムの中でもかなりクオリティの高い作品です。ロバート・プラント本人も参加しています。この手のアルバムは外れが多いのですが、これは大当たり。改めてその楽曲のすごさ、存在感を確信する事でしょう。さすがですね。カバーする側からも思い入れをおもいっきり感じ取れます。とてもいいトリビュート盤です。
 
次回は久しぶりのリッチー・ブラックモア。ロニー脱退後のレインボーです。お楽しみに。
 
今回オンエア
Misty Mountain Hop (4 Non Blondes)  
Dancing Days (Stone Temple Pilots)  
Tangerine (Big Head Todd and The Monsters)  
Thank You (Duran Duran)  
Out On the Tiles (Blind Melon) 
Good Times Bad times (Cracker)
Going To California (Never the Bride)

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Twist of Marley: A Tribute /Lee Ritenour

2025年05月12日

「ツイスト・オブ・マーリー ボブ・マーリーに捧ぐ」今回取り上げたアルバム。なんとあのジャズ・フィージョンギタリストの「リー・リトナー」がプロデュースとサウンド・ディレクター、もちろんギターも弾いています。ローリング・ストーンズのライブで人気の「リサ・フィッシャー」の強烈なヴォーカルが聴きどころ。日本でもお馴染み「マキシ・プリースト」等々が参加し、大人の雰囲気プンプンのとてもカッコいい作品に仕上がっています。
 
あまり泥臭くない程度にレゲエらしさを全曲にうまく載せた作品です。フュージョンファンでないレゲエファンが聴いても大きな違和感のない程度にレゲエ感を出しリー・リトナーのギターも冴え渡っています。リー・リトナーがボブ・マーリーのトリビュート?…なんて思いますが、大ファンとの事。力が感じられます。曲はボブ・マーリーの代表曲が満載。インストもさすがのアレンジで素晴らしいアルバムとなっています。お酒が進みます。
 
さて、このアルバムとの出会いは福岡のある店で呑んでいた時のお店のBGM…聴いていて「あれっ」って感じでマスターに「これボブ・マーリー…?」って聞いたのがきっかけでしたね。俺の場合こういう事けっこうあるんです。予期せぬ時に出会う音楽って、とてもラッキーですね。とにかく質の高いトリビュート盤です。やはり元曲がいいというのはアレンジのしがいもあるだろうし、聴いていても素直にいいですね。次回はお馴染み「レッド・ツェッペリン」のトリビュートを聴いていただきます。お楽しみに。
 
今回オンエア
Exodus   
I Shot The Sheriff    
Get Up Stand Up    
No Woman No Cry   
Jamming  
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The Doobie Brothers/The Captain and Me

2025年05月07日

憧れのアメリカ西海岸…ウエストコーストサウンドの定番中の定番です。入門にもピッタリなアルバム、ドゥービー・ブラザーズの1973年「キャプテン・アンド・ミー」。全11曲すべて最高傑作。聴きやすくキャッチーなギターアンサンブルにツインドラム、見事なベースライン。メンバーの若さもあり勢いがすごいです。
 
大学生で画期的なあの「SONY WALKMAN」を入手した時、直ぐに入れたカセットテープはドゥービー・ブラザーズとイーグルスでしたね。腰にカセットプレイヤーを着けて、あのオレンジ色のイヤーパッドの付属のヘッドホーンから左右から違うギターが再生されて、ステレオ感たっぷりのアメリカン・ロックに充実した時を過ごしました。そんな方はいっぱいいると思いますね。
 
ドゥービー・ブラザーズのライブは大学1年の時に福岡九電記念体育館に行きました。非常に豪華なメンバーに代表曲の連発。他では聴けないツインドラムにパーカッションの打楽器のアンサンブルはすごかったですね。このコンサートはツアーの打ち上げだったのでしょうか、アンコールの「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」は20分くらいの長尺でギターのパット・シモンズさんはギターを弾きながら客席を動きまくって上機嫌。ステージには多数のスタッフもステージにあがり大合唱。ものすごい盛り上がりで、体育館が揺れていました。とてもいい思い出です。ドゥービー・ブラザーズはなんと新譜が間もなくリリース。マイケル・マクドナルドも参加らしい。楽しみです。
 
次回はあのリー・リトナーのプロデュース「ボブ・マーリー」のトリビュートをオンエア。お楽しみに。
 
今回オンエア
NATURAL THING  
SOUTH CITY MIDNIGHT LADY   
CHINA GROVE  
LONG TRAIN RUNNIN’  
WITHOUT YOU
THE CAPTAIN AND ME
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West Coast Sound

2025年05月07日

まだ「ホテル・カリフォルニア」が出ていない頃、バイト先の常連の大学生の方にイーグルス初来日のコンサートに連れて行ってもらいました。いわゆる私の世代のウエスト・コースト。ロスアンゼルスの青い空にカラッとした空気…リーバイスにチェックのネルシャツ…テレキャスターの乾いたサウンドに完全されたコーラスワーク。初めて体験する憧れのLAでした。すべての曲が素晴らしく感動していましたね。帰りの豚骨ラーメンの旨さを今でも覚えています。そしてそこからジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタット、ドゥービー・ブラザーズ等々はまりまくり。ちょうど時代的にハードロックやプログレッシブロックが少し陰りをみせていた頃です。(個人的には聴きまくっていましたが…)
 
ウエストコーストサウンドはその名のとおりアメリカ西海岸のサウンド。1960年代後半のLOVE&PEACE時代のジェファーソン・エアプレイン、サンタナ、バッファロー・スプリング・フィールド、ドアーズ等々も含まれますが、私たち世代はやはり初期のイーグルス等のあのサウンドがインパクトが強いです。憧れのカリフォルニアの青い空…あれですよ。天気のいい日のドライブにはピッタリなのです。しかしイーグルスのライブ、マイクスタンドがとてもきれいにセットされていてかっこよかった。
 
次回はこの流れでThe Doobie Brothersのあのアルバムです。お楽しみに。
 
今回オンエア
Jackson Browne/Running On Empty 
Vapour Trails/Don't Worry Baby サーフサイド・フリーウェイ
Pablo Cruise/Worlds Away     
Player/Baby Come Back      
Loggins And Messina/House At Pooh Corner
Eagles/Tequila Sunrise
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Eric Clapton/Blind Faith

2025年04月28日

来日中ですね。各方面からクラプトンの話題が出ています。あるテレビ番組でのインタビュー「ベタな質問ですが、何故そんなにギターが上手なのですか?」というなんともストレートな質問にクラプトンは「上手いとは思わない。毎日の練習。ライブのプレイを観ていろいろと次の演奏について考え、またギターを弾く。」と答えていました。さすがです。次のための準備。これは何の職業でも同じだと思いますが、いつ来てもいいように準備が大切という事でしょうね。
 
今回はクリーム解散後のブラインド・フェイスという初のソロアルバムからセレクト。とてもいいです。ヤードバースからクリームと素晴らしい作品を世に出していたクラプトンですが、まだまだ方向性を見いだしていない頃で、何か模索している様に言われていた時代です。個人的にはこの頃のエリック・クラプトンがとても好きです。デラニー・ブラムレットとの活動はクラプトンを大きく成長させ、あのデレク・アンド・ザ・ドミノスに繋がる。いわゆる大きなステップアップの一歩目だったかもしれません。
 
おそらくいろんな事に悩んでいたかもしれませんが今となったらブラインド・フェイスのたった一枚のアルバム「スーパー・ジャイアンツ」は貴重な作品です。クラプトンが作った「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」の歌詞の中身は彼の当時の心境がリアルに書かれています。ワウペダルを多用したギターはたまりません。今でこそロック・ファン以外にも名が知られていますが、1969年頃、24歳か25歳のクラプトンには、まだまだ世間がついてこれなかったと感じますね。それから55年、常にロックのど真ん中を進みます。凄いですよ。
 
ひとつひとつのフレーズを改めて聴きましょう。ある程度リアルタイムでクラプトンは聴いて来ていますが全く飽きませんね。むしろ私の年齢や時代に応じて新しいモノを感じます。彼が神と言われていること、解るような気がします。次回は季節的にウエストコースト・サウンドです。お楽しみに。
 
今回オンエア
Had to Cry Today
Can't Find My Way Home
Presence of the Lord
Let It Rain
Don't Know Why
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Gary Moore(再)

2025年04月28日

4月12日、223回目はお休みして失礼しました。ゲイリー・ムーアの再放送でした。近いうちに、ゲイリー・ムーアのレアなライブ盤がリリースと聞いています。楽しみですね。

CREAM

2025年04月28日

エリック・クラプトンのキャリアの中でもハードなサウンドはやはり「クリーム」。既に名前が知れ渡っていた「ジンジャー・ベイカー」をドラム、「ジャック・ブルース」をベース&ヴォーカル。そして「エリック・クラプトン」のトリオ。結成当時は鳴り物入りでしたが、さほど受けなかったようです。そこへ「フィリックス・パパラルディ」がプロデューサーとして加わって一気にスーパーバンドに。次々と名曲、名演奏で話題になります。
 
結成は1966年。ビートルズはもちろんローリング・ストーンズ等が大人気。そこへ新しいスタイルの「クリーム」。ブルースを基調にしたハードなサウンドは新しいスタイルとして後世に出てくるバンドやミュージシャンに大きな影響を与えます。まだまだ黎明期の日本のミュージシャンはクリームを完全にお手本にしています。時代的にやはりサイケデリックの要素たっぷり。とてもカッコいいですね。
 
スタジオバージョンは短いのですが、彼等の特徴はライブでのインタープレイ、即興演奏。ジンジャー・ベイカーのタムを多用した独特のドラミング。リード・ギターのようなジャック・ブルースのベース。甘くなんとも云えない二人のヴォーカル。ハーモニーもとてもカッコいい。一方エリック・クラプトンはGibsonのハンバッキン・ピックアップをMarshallのスーパーリード100にプラグイン。フルヴォリューム。ワウペダルを多様したギターは最高。3人で戦っています。若さあふれるサウンドが体験出来ます。
 
しかしメンバーの確執(特にジンジャー・ベイカーとジャック・ブルース)があり、間に入るクラプトンも疲れたのかもしれません。1968年、活動2年半で解散。しかしこの解散コンサートが最高。可能なら皆様も動画を探して観て下さい。時代を感じる強烈なライブです。バトルと言ってもいいでしょう。2005年に一時的に再結成しますが、この映像もかなり楽しめます。バンドマンにはたまらないのが「クリーム」です。
 
さて次回はクリーム解散後のエリック・クラプトンです。お楽しみに。
 
今回オンエア
Sunshine of Your love   
Badge                 
Strange Brew     
Outside Woman Blues  
Swlabr              
White Room             
Crossroads

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