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ERIC CLAPTON 1974~1978

2025年10月20日

今回はエリック・クラプトン、1974年~78年の渋い感じの曲をセレクト。そうなるべくしてなった感じのとてもナチュラルなクラプトンです。復帰アルバム「461オーシャン・ブールバード」はもう何度も聴きまくりました。それまでのアメリカ南部のデルタっぽいサウンドからレゲエを加え、マイアミのスタジオでとてもリラックスした作品です。まぁ名盤中の名盤なので説明不要ですね。その後の「安息の地を求めて」「ノー・リーズン・トゥ・クライ」「スローハンド」「バックレス」と並べてみても壮観です。

 

初来日の彼はギブソン・エクスプローラを抱え、咥えたばこ…ヘロヘロの姿はとてもカッコイイ。そして2025年、80歳を過ぎた今も健在のエリック・クラプトンさん、改めて彼の歴史を時系列に聴くには秋はぴったり。秋の夜長はクラプトンですね!

 

次回はなんとロバート・プラントのニューアルバムを中心にセレクト。お楽しみに。

 

今回のオンエア

Steady Rollin’ Man

Let It Grow 

Pretty Blue Eyes

Hello Old Friend 

Walk Out In The Rain

Golden Ring

 

Neil Young

2025年10月16日

孤独に寄り添う歌声…と言われています。とてもいい表現ですね。ニール・ヤング、大好きです。ニール・ヤングを真剣に聴いたのは俺が中学生の頃ですよ。先輩からアルバム「ハーヴェスト」と「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」を渡されました。ハードロック・プログレッシブロック少年は衝撃を受けました。なんとも言えないナチュラルな空気感。音が空気の中で響いていることを確かめるように聴き入りましたね。ハードロックで言えば「フリー」のようなサウンドの隙間のカッコよさがそこに詰まっていました。アコースティックギターの音とブルースハープの響きが素晴らしい世界観を奏でます。もちろんヴォーカルのクオリティーもです。バックのドラムの音は最高。シンプルなベースもいい。自身が奏でるピアノも何とも言えない、素晴らしい響きです。この2枚のアルバムはもう50年以上もヘヴィーローテーションで聴いています。とにかくいいんです。今の言葉で言えば「癒し」かもしれません。

 

そんな中1992年にアルバム「ハーヴェスト・ムーン」に出会います。なんと20年経っての続編。若い2人も20年以上一緒に暮らし、子供も大きくなり、たまには、再び2人のだけ時間を…そんな内容だと感じました。「金夜はロック座」でもプロモーション映像をオンエアした記憶があります。このアルバムはニール・ヤング最高の作品ですね。間違いなくこの世を去る時まで聴きます。夜空を少し見ながら聴けばジーンときます。音もとてもいい。特に日本では秋にはぴったり。

 

1970年代始め、ニール・ヤングを手本にした日本のミュージシャンはいっぱいいますね。聴けばわかります。それだけ凄い人なのです。個人的にはボブ・ディランに並ぶ方です。若き頃のライブを体験したことはとても大切な思い出です。コピーバンドでもいいので、こんな曲を書く人に出会いたかったですね。聴けば聴くほど身体にしみこみます。

 

次回は1974年~1975年頃のエリックさんの渋い曲をセレクトします。

 

今回オンエア

OUT ON THE WEEKEND 

HARVEST

AFTER THE GOLD RUSH 

UNKNOWN LEGEND 

FROM HANK TO HENDRIX

HARVEST MOON

Cheep Trick

2025年10月14日

まずこのチープ・トリック、バンドロゴがとてもかっこいい。それと、ライブこそが特別なバンドが多くあります。そのひとつが紛れもなく「Cheep Trick」ですね。ラストとなるジャパンツアーが無事に終了。たいへんな盛り上がりだったそうです。行きたかったですね!日本武道館。

 

1977年、セカンドアルバム「蒼ざめたハイウェイ」が大ヒット。キャッチーでハードなロックンロールはロックのおいしいところのてんこ盛り。ヴォーカルのロビン・ザンダーは甘いマスクもあって女性に受けまくり、ギターのリック・ニールセンの素晴らしいパフォーマンスは観客を魅了しまくります。ライブに行かれた方なら分かりますが、曲ごとにギターチェンジ。圧巻はやはりファイブネックギターと紙吹雪のようにオーディエンスに向かってばらまくピック。大サービスです。そしてこれまた甘いマスクのベース、トム・ピーターソン。12弦ベースの達人。存在感が凄い。そして愛すべきドラマー、バン・E・カルロス。咥えたばこがトレードマーク。心地いいグルーブを叩き出す。ここ10年くらいドラムはリック・ニールセンの息子さんが担当しています。彼は子供のころからチープ・トリックを観て育ったわけで、年齢の関係でライブに参加していないバーニーの後任者にはぴったり。とにかく最高のロックンロールバンドなのです。

 

個人的な思い出は、1994年の広島公演。何と開場後のロビーにメンバーが登場。大騒ぎになりました。かなりの親日。やはり彼等の名前を世界的に知らしめたライブアルバム「at武道館」の影響がありますね。「トップガン」を始め、アメリカ映画でチープ・トリックの曲は多く使われています。おそらく本国での人気は想像以上でしょう。今回の来日のオフィシャル映像のリリースを期待してしまいますね。

 

次回、秋にはぴったり、久しぶりにニール・ヤング登場。染みる曲をセレクトします。お楽しみに。

 

今回オンエア

HELLOW THERE  

COME ON, COME ON  

DREAM POLICE 

I WANT YOU TO WANT ME 

SURRENDER 

CLOCK STRIKES TEN  

MAGICAL MISTERY TOUR

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Becoming Led Zeppelin

2025年09月29日

映画観てきました。ロックのすべてがここにあります。問答無用の作品です。Becomingのタイトルのままに「誕生」です。他の音楽、ジャンルと異なるスタートにしてゴール。結成から解散までの約12年。ジョン・ボーナムの急逝により惜しまれながら解散。伝説になりました。その後45年の歳月が過ぎて行き今このような映像作品でレッド・ツェッペリンの結成が深掘りされた事はファンならずとも音楽シーンの財産でしょう。バーナード・マクマホン監督、頑張りました。レッド・ツェッペリンに関しては、これまでに無数の音源、資料が世に出ていますが、今回は初めてメンバーの全面的公認で制作されたとても貴重なものとなっています。

 

レッド・ツェッペリンの構想はジミー・ペイジの頭の中にヤードバース時代からすでにあったわけで、それを実現するためのメンバーやマネージャー、レコード会社との独自の契約等すべてが当時としては革新的な事でした。個人的に感じることのひとつとして、彼等はとても多くのライブをこなしてきたのですが、ジョンジーが体調不良時にテク・スタッフがサポートとしてカバーした事(短時間のライブ)がありますが、すべてメンバー4人だけでのライブです。適当なサポートなど入れていません。カッコよすぎます。それだけライブ演奏に頭を使っていたという事でしょう。

 

さて『Becoming Led Zeppelin』、近くの映画館なら毎日でも観たい内容です。1977年「狂熱のライブ」は毎日観に行きましたね。今回映画鑑賞して思う事は、さて果たして続編は…そんな期待をします。週末また行きます。なぜならそこにLED ZEPPELINがいます。

 

さて、次回はチープ・トリックです。期待してください。

 

今回オンエア

幻惑されて Dazed and Confused  

時が来たりて Your Time is Gonna Come 

ランブル・オン Ramble On 

強き二人の愛 What Is And What Should Never Be

Michael Schenker Group

2025年09月22日

今回は祝・来日。来年1月にマイケル・シェンカー待望の来日が決定。しかも日本武道館。追加公演も決定。ファンならずとも印象に残るのはやはり1981年の武道館のライブ。MSG(マイケル・シェンカー・グループ)絶好調の時。メンバーはギター「マイケル・シェンカー」、ドラムに「コージー・パウエル」、ベース「クリス・グレン」、ギター&キーボード「ポール・レイモンド」、そしてヴォーカル「ゲイリー・バーデン」。歴代最高と言われる布陣です。

若き時代からいろいろ数奇な運命に振り回されていた孤高のギターヒーロー、マイケル・シェンカーは当時27歳、自身のバンドが完全形態になった頃です。今回はそのライブ音源をオンエア。気難しい性格とかいろいろ言われていますが、それだけ繊細でデリケートなのでしょう。彼の作る曲、メロディーを聴けばよく分かりますね。なんとも言えない、心に伝わるギターフレーズは彼だけの世界観を創ります。起承転結がはっきりしていて、その後のギタリストに大きな影響を与えています。孤高のギターヒーロー、フライング・アロウ、飛翔伝説…

トレードマークのフライングV。古くからある元祖変形ギターです。このギターを愛用するギタリストは多くいますが、このギターを抱えたそのフォームが一番しっくりくるのは、やはりマイケル・シェンカーでしょうね。あえて言うならもう一人はウィッシュボーン・アッシュの「アンディ・パウエル」くらいでしょう。カッコいいギターなので手を出すギタリストは多くいますが、ほとんどがダメですね。フォームがとてもいけません。とても難しいギターです。マイケル・シェンカーの音の特徴はやはりそのフライングVにクライベイビー、そして50wフルテンのマーシャルの組み合わせでしょう。中音域を伸ばす音は最高。現在70歳。過去にいろいろあった方ですが無事にコンサートが成功することを願います。

次回は待望の映画「LED ZEPPELIN BECOMING」公開ということで1969年のLed Zeppelin。お楽しみに。

今回オンエア
Introduction[ワルキューレの騎行]  
ARMED AND READY
CRY FOR THE NATIONS  
INTO THE ARENA   
DOCTOR DOCTOR
ARE YOU READY TO ROCK

 

AEROSMITH/野獣生誕

2025年09月16日

さて今回は1973年リリース、エアロスミスのデビュー盤「野獣生誕」を中心にセレクト。久しぶりにしっかり大きな音で聴いたのですが、改めて「若さ」「勢い」「ライブで鍛えたアンサンブル」がリアルに分かる音です。正直、時代や予算の問題でしょうが音がそんなに良くないという印象が以前はあったのですが、なかなかどうして最高の出来ですね。その時にしか出せない音があります。荒削りとか言われますが、それがいいんですよ。
 
運よく初来日コンサートを体験しています。ちょうど4枚目のアルバム「ROCKS」が世界的に売れてバンドはターボエンジンを得たかのようにノリまくっていた頃です。ロックの勢いとグルーヴ感を今でも覚えていますね。その後何十万人も動員した「カリフォルニア・ジャム2」ではヘッドライナーを務めるなど名実ともにアメリカンロックのトップグループの1つになります。デビュー時はほとんど話題にもならなかったバンドがここまで来るにはかなりの努力があったことは事実でしょう。
 
しかし、やはり時代なのか、ドラッグ問題や金銭問題が例に漏れず発覚。ここまでのバンドなのに一時は契約を失うところまで堕ちてしまいます。しかし80年代に改心?して見事に大復活。その後はご存知の通りに大人気。その存在感は見事としか言いようがないです。ここ数年は年齢の関係もあり引退とかの報道がありますが、先日のオジー・オズボーンのラストライブにはスティーブン・タイラーとジョー・ペリーが元気に参加しています。スティーブン・タイラーの喉の事もあるし、年齢的な事もあり、あれだけのハードなフルステージは厳しい状態でしょうが、ローリング・ストーンズのように再びその勇姿を観たいものですね。しかし、2000年から2001年に変わる年越し世紀超しのライブは強烈に凄かった。
 
次回は来日公演決定マイケルシェンカーグループ、伝説の1981年武道館ライブです。お楽しみに。
 
今回オンエア
MAKE IT
DREAM ON   
MAMA KIN   
WALKIN’ THE DOG  
TRAIN KEPT A ROLLIN’ 
S.O.S. (TOO BAD)

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The Beatles

2025年09月08日

まだまだ暑い日が続きますね。皆様いつも聴いてくださり、ありがとうございます。サブスクリプション、インターネットの時代にラジオの周波数を合わせて聴いていただき本当に感謝いたします。
 
さてザ・ビートルズの続き、時間をかけて改めて聴いて、今回の選曲は1968年のアルバム「The Beatles」からセレクト。ホワイトアルバムですね。このアルバムは高校生の時にアルバイトをしていた喫茶店の常連さんにプレゼントされた思い出のものです。さてこの時代はレコーディングにおけるテクノロジーが画期的に上がり、いろんな録音が出来るようになった頃ですね。いわゆる8トラック・マルチレコーディング。素晴らしい進化です。
 
アルバムは2枚組。高価なのに世界中で売れまくり。4人の個性とアイデアがちりばめられています。簡単にいえばバラエティーに富んでいる内容です。スタジオでの思いつき的なものもあるのでしょうが、そこはやはりビートルズ。素晴らしい出来です。聴けば聴くほど良さがしみてきます。彼等なりにユーモアもちりばめられています。同じ事の繰り返し、いわゆる柳の下の二匹目のドジョウ的なことをしないところがいいですね。常にチャレンジ的です。
 
とにかくビートルズはロックバンド元祖的な存在。自分達で曲を作りアレンジをして演奏をする。しかもハモりまくり。しかも抜群に上手い。これだけ世界中で愛される彼等はある意味ミラクルですね。それとリスナーさんからのメールにあった「僕はビートルズ」読んでみます。次回は初期のエアロスミスです。お楽しみに。
 
今回オンエア
Revolution 1  
Glass Onion  
Blackbird   
Piggies    
While My Guitar Gently Weeps
Back In The USSR

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The Beatles

2025年09月01日

一日に一作品、映画を観るようにしています。その中で何故かビートルズの曲が使用されているのに最近よく出会います。そんな訳で今回は「The Beatles」。1967年の「サージェント・ぺパーズ・ロンリーハーツ・クラブバンド」「マジカル・ミステリー・ツアー」そして「レット・イット・ビー」からセレクト。選曲にあたり、とりあえずビートルズのスタジオ盤CDを机の上に並べ、さぁ聴いてみようって感じで聴きましたね。4日かかりました。
 
もちろん初期のビートの効いた演奏も大好きですが、今回は1967年以降のアルバムからになりました。特に「レット・イット・ビー」は初めて買ったアルバムなので思い入れも強いです。録音スタジオのテクノロジーも1960年代後半から数段に上がり素晴らしい作品がリリースされます。ライブを辞めたビートルズはスタジオ・ワークに徹します。バンドは解散寸前ですが作品は素晴らしい。聴く度に彼等の底力をいつも感じます。時代は激動の1960年代の終わり。様々なミュージシャンやバンドが登場してロックシーンは大きな飛躍を予兆する頃ですが、ビートルズはとても冷静に自分達の世界を普通にやってのけます。
 
何度も聴いてきた曲ですが、解散後の各メンバーそれぞれの作品が手に取るようにわかります。ビートルズがステージを離れ曲作りに徹した事は、今さらですが素晴らしい化学反応を引き起こしました。説明不要ですね。とにかく聴けば分かります。各楽器の音色の使い方、アレンジ等、完璧。バンドスタイルのポピュラーミュージックの初めにしてゴールと言っていいでしょう。あたりまえ過ぎて聴き流す場合が多いと思いますが、改めてひとつひとつの音に集中して聴いてみて下さい。そこにいつも新しいモノを見つける事が出来るでしょう。とんでもないバンドです。次回は今回の続き。お楽しみに。
 
今回オンエア
Lucy In The Sky With Diamonds   
A Day In The Life     
Strawberry Fields Forever    
Two Of Us  
Across The Universe
The Fool On The Hill

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真夏のリクエスト集2025後半

2025年08月25日

まだまだ暑いですね。皆様お元気ですか?恒例のリクエスト集後半。なかなか楽しい曲がきますね。ビーチ・ボーイズにブラック・サバス、ディープ・パープル、ジャーニー、ヴァン・ヘイレン、クリームそしてボブ・ウェルチ。ジャーニーの「フロンティアーズ」久しぶりに引っ張り出して聴きました。曲のクオリティはさすがの一言です。ニール・ショーン弾きまくり。広島のトイレで並んで用をたしたことがよみがえります。リクエストを企画して思う事は、自分で日頃セレクトしない曲が来る事ですね。ありがとうございます。次回は俺なりに、今の気分で ビートルズのしみる曲をセレクトします。お楽しみに。
 
今回オンエア
The Beach Boys/Kokomo   
Black Sabbath/War Pigs  
Cream/White Room      
Deep Purple/When a Blind Man Cries 
Journey/Edge Of The Blade 
Van Halen/Big Bad Bill
Bob Welch/Ebony Eyes

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2025夏リクエスト集前半

2025年08月18日

ロックファンの皆様お疲れ様です。まだまだ暑いですね。山根は出来るだけ外に出ないようにと思いながら、やはりいろいろとあり外出しています。しかしまだまだ暑い。
 
今回は恒例のリスナー様リクエスト集。なかなかどうして意外な曲のリクエストばっかり来ました。久しぶりに聴くバンドもあり感謝いたします。次回はリクエスト集後半です。お楽しみに。
 
今回オンエア
Mott the Hoople/All The Young Dudes   
Rainbow/Drinking With The Devil
MR.BIG/Colorado Bulldog
Alice Cooper/Under My Wheels 俺の回転花火
Ramatam/Whiskey Place 
Jimi Hendrix/Crosstown traffic
Cheap Trick/Heaven’s Falling

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