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BAY CTIY ROLLERS

2025年12月13日

大人の音楽堂 247

BAY CTIY ROLLERS

 


高校生の頃、同級生がベイシティ・ローラーズの大ファンで聞いてもいないのにガンガンしゃべりまくり、知らないうちになんとなく情報が入ってくるわけで、あまり気は乗らないのにレコードまで聴かされました。ハードロックやプログレッシブロックばかり聴いていたので正直どうでもよかったのですが、冷静に聴いてみたら、そのキャッチーでポップな曲はなかなかどうして当時流行りのグラムロックぽいアレンジもあって気になるようになった記憶があります。確かに硬派なロックファンからは、その恥ずかしいようなルックスが先入観となり受け付けない的なバンドだった…というか全く無視されていた感がありましたね。

 


しかしイギリス、アメリカそして日本のティーンエイジの女の子たちは大騒ぎです。1974年頃からトレードマークのタータンチェックを身に纏い叫びまくったのです。とにかく社会現象になるくらいのブームがおきます。各コンサート会場等で補導者続出…。メンバー本人たちは当初アイドルでの売り出しには悩んでいたかもしれませんがロックが大きな産業、金儲けになる時代です。何人もの関係者によるベイシティ・ローラーズのプロジェクトがあったに違いありません。

 


人気は約3年弱続きましたが、やはり翳りが出てきますね。大騒ぎしてた女の子たちは大人になってしまった…そんな感じです。その後何度か不安定な体制で再結成的なライブをしましたが、特に話題にはならなかったです。ある種デビューからロックシーンからは外されている存在だったのかもしれません。しかし、その後これだけ話題にもなったアイドルバンドは居ません。作られたバンドでしたがデビュー50周年を越えた今、CDがそれなりに売れているそうです。特殊な存在です。

 


次回はリスナーさんからのリクエストです。

 


今回オンエア

Bye Bye Baby

Money Honey

Rock ’n’ Roller

I Only Want to Be with You

Yesterday's Hero

Rock and Roll Love Letter

Saturday Night

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PETER GALLWAY

2025年12月08日

ピーター・ゴールウェイをはじめて聴いたのは「フィフス・アベニュー・バンド」のアルバム。リリースから6年以上経ってからでした。当時ウエストコーストサウンドが流行りつつあって、イーグルス等のアメリカンを聴きまくっていた頃です。レコード店でのジャケ買いでした。ラジオ等であまりオンエアはされてなかったと思います。なんとなく勝手にウエストコーストと思っていたら、ニューヨークじゃないですか。少し驚きましたがまぁどちらでもよいわけで、リーバイスに白いシャツそしてコンバース…なんて時代。何ともかっこよく聴こえましたね。

 

そしてすぐに1972年のソロアルバムを聴きました。先輩からの借り物です。素晴らしいというか演奏アレンジがそれまでにはないような、あか抜けていたのです。シンガーソングライターの中でもかなりの強者です。それまでのブルースやフォーク寄りのシンガーソングライターとはまるで違ってますね。その後のシーンをみると早く出すぎたというか、メディアがついていけなかったのでしょう。

 

その後の我が国のミュージシャンもかなり影響を受けています。このピーター・ゴールウェイさんは日本のミュージシャンとの関わりも多いようです。興味がある方は調べてみて下さい。しかし、私の周りはピーターさんの事はほとんど知らなかったと思います。よく友人にカセットテープを聴かせていました。演奏技術とアレンジは抜群です。決してこれ見よがしではなく、とても自然に身体に入ってくるサウンドは今の時代にもぴったりです。是非このピーター・ゴールウェイをみなさんのお気に入りに加えて下さい。

 

それと最も好きなベーシスト「山内テツ」さんが79歳で逝ってしまったとの情報が入り、一人でFree、Facesそして帰国してからのソロアルバムを聴きながら夜を過ごしました。とても残念です。近いうちに番組で取り上げたいと考えています。

 

さて次回は何と…ベイ・シティ・ローラーズ。50周年のCDが売れているそうです。まさかのアイドルバンド。しかしその楽曲のクオリティーは高いと思います。お楽しみに。

 

今回オンエア

Sunday Basketball  

I Had a Friend   

They Went That-A Way  

Watch Yourself   

Twelve Day Lover  

Come On In       

Fast Freight (Fifth Avenue Band)

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HUMBLE PIE

2025年11月29日

ハンブル・パイは1970年代始めから中頃にかけて本国イギリスで人気だったバンドです。モッズブームからブルースをベースにブギーのスタイルを取り入れたサウンドは大いに受けましたね。当時イギリスの次世代のミュージシャンは大きな影響を受けたことでしょう。後にエレクトリックに変身したマーク・ボランのT・REXもそれを感じますし、我が国の誇るクリエイションのファースト・アルバムにもその感じを受けます。

 

私がハンブル・パイを聴いた頃は既にギターはピーター・フランプトンからコロシアムのギタリスト、クレム・クレムソンに替わっていました。さすがのギターを聴かせてくれます。この方、めちゃうまい。そしてバンドとしては絶頂期です。1971年のフィルモアでライブ盤から受けまくってその名が世界的に知れるようになり、ギタリストの交代がありましたがそれが大正解。今回取り上げた「スモーキン」「イート・イット」と立て続けにヒットアルバムをリリース。とてもカッコイイ、ツインギターが完成します。グレッグ・リドリーのベースとジェリー・シャーレーのドラムもいい。脱退したピーター・フランプトンはソロになりその後の大成功はご存知のどおりです。ひとまずお互いに結果はよかったのです。

 

その後はやはり時代的に音楽シーンが変化をして商業的な売り方になり、ある意味硬派的なブルージーなバンドは苦労します。スティーブ・マリオットも良質なオリジナルを書きますが、今一つ…1980年代に入り、再びピーター・フランプトンと復活とのミーティングの途中、自宅の火事が原因で天国へ…残念です。その後オリジナルメンバー他が集まり追悼公演が行われてます。火の用心ですね。彼等のようにブギーのグルーブ感をかっこよく演奏するバンドは貴重です。

 

次回はニューヨーク出身、シンガーソングライター「ピーター・ゴールウェイ」お楽しみに。

 

今回オンエア

Hot ‘N’ Nasty

C’mon Everybody 

Sweet Peace and Time  

Get Down To It 

Drugstore Cowboy 

Beckton Dumps

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Jeff Healey Band [Cover]

2025年11月25日

2週続けてのジェフ・ヒーリー・バンド。今回はロック・ファンも唸るであろう、名曲のカバー。

 

まずはザ・ヤードバースの「シェイプス・オブ・シングス」。さすがの演奏であります。気分はジェフ・ベック。バックの2人もノリノリでとても楽しそう。続いてジミ・ヘンドリックスの「フリーダム」。やはりジミ・ヘンはおさえておきたい。今回は名曲「エンジェル」もオンエア。最高であります。そしてロバート・ジョンソンの「ストップ・ブレイキン・ダウン」。素晴らしいアレンジで大騒ぎ。そしてジェフ・ヒーリー・バンドのセカンド・アルバムからザ・ビートルズの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」。とどめを刺された感があります。ご存知ジョージ・ハリスンの代表曲。オリジナルのギターソロは若き日のエリック・クラプトンさん。ラストはその二人の人気曲「バッジ」。

 

いかがでしたか?いつも思うのですが、1980年に後半から今日まで、いわゆる歴史に残る名曲がほとんどありません。やはり1960年代後半から1970年代は時代の影響も重なりクリエイティブな時代だったのでしょうね。後は組み合わせ的な楽曲がほとんどですね。しかし、上質なはカバーはとてもいい。聴いててワクワクします。反面、面白くないのが多すぎ…

 

次回はスティーブ・マリオット率いるハンブル・パイの登場です。お楽しみに。

 

今回オンエア

Shapes Of Things 

Freedom   

Stop Breaking Down

While My Guitar Gently Weeps

Angel

Badge

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JEFF HEALEY BAND

2025年11月17日

カナダのブルースマンですよ。年齢は私より7つ年下。彼を聴いた時、自分よりかなり若いミュージシャンがこんなに渋く、クールでハードなブルースを演奏していることに驚きましたね。

 

デビューはおそらく彼が20歳頃でしょうか、運良くデビューアルバムにタイムリーに出会いました。少々音数が多いと感じましたが、まぁそれは個性というか若さでしょうか、ハードなブルースに衝撃を受けました。トリオ編成っていうのがとてもいい。生まれながらに大きな病気を抱えていたジェフ・ヒーリー、並々ならぬ努力と感性が彼を押し上げたのでしょう。

 

なかなか厳しいブルースファンにも受け入れられて、次々にアルバムをリリース。膝の上に置いたギターを巧みに操り、歌も素晴らしいブルースフィーリングを持っています。個人的感想ですが、往年のブルースはもちろん1960年代からのロックを聴きまくりそのメロディーやリフをコピーしまくったのでしょう。とにかく素晴らしいミュージシャンです。

 

残念ながら2007年に死去。早すぎました。私はラッキーなことに1995年に運良くライブを体験しました。当たり前ですがCDとは違い、ライブ会場の熱気と音圧にやられましたね。次回はジェフ・ヒーリー・バンドによるカバー曲を集めますので楽しみにしていて下さい

 

今回オンエア

SEE THE LIGHT

CONFIDENCE MAN

ANGEL EYES

CRUEL LITTLE NUMBER

EVIL AND HERE TO SAY

HEART OF AN ANGEL

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Keb’ Mo’

2025年11月08日

Keb’ Mo’。いつまでも聴いていられる。なんて心地いいのでしょう。ケブ・モの音楽に出会えた方はとてもラッキーではないでしょうか。私が彼を知ったきっかけは音楽好きの先輩からです。今から20年くらい前です。デルタ・ブルースの末裔と言われています。基本的にアメリカ南部のブルースと感じますが、カントリーミュージックやリズム・アンド・ブルース、ソウルやファンク的な要素がとても上手くミックスされています。ギターの音色と彼の声がとてもいい。気になる方は是非動画チャネルで確認していただきたいです。素晴らしいパフォーマンスを観ることができます。とにかくハイクオリティなんです。当然ですが録音が素晴らしい。

 

オンエアでも話しましたが、各楽器の音が非常にバランスよく分離されています。ここ数年よくある、すべての楽器やヴォーカルが圧縮されて「グチャ」っとなった音とは大違い。当たり前ですが、数段優れています。ブルースはなんか取っつきにくいとか感じておられる音楽ファンも多いと思いますが、まぁ聴いて下さい。とてもカッコいいのです。例えばエリック・クラプトンがそれを目指している感じですね。ケブ・モ…覚えていて欲しいですね!最高。サポートミュージシャンもとても素晴らしい演奏をしています。これもとても大切。メディアはこういう方をもっと取り上げるべきだと思います。

 

次回は没後17年カナダのブルースマン、ジェフ・ヒーリー登場。期待しててください。

 

今回オンエア

France  

Walk Back In  

Suitcase     

More Than One Way Home

Don’t Leave Me Here

I’ll Be Your Water

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BRYAN ADAMS

2025年11月01日

素晴らしいロックンローラーだ。地元カナダでは国民的シンガーソングライターだ。ライブステージを体験したら一目瞭然です。もっともっと我が国で評価されるべきシンガーソングライターです。ラジオ等のメディア関係の方々は彼の楽曲を取り上げるべきですね。ブルース・スプリングスティーンに続く強烈なインパクトがあります。

 

音楽シーンが好景気の影響かとてもおかしな時代の1980年代に、シンプルでストレート、そしてデリケートなロックンロールを浴びせてくれました。2026年始めには来日公演が迫っています。とにかく盛り上がりたい音楽ファンは会場に行くべきです。もし君がまだティーンエイジャーだったら人生が変わるかもしれません。とにかく貴重なシンガーソングライターです。絶滅危惧ミュージシャンです。中学の授業で取り上げるべき。

 

曲がとにかくカッコいいし、しかもリフやギターソロがとても計算されています。とても印象的なフレーズが各曲に反映されています。これはブライアン・アダムスの力もありますがスタッフとメンバーの凄さでしょう。彼をあまり知らない方々は彼の楽曲を聴いたら気づくでしょう。いかに我が国のプロのシンガーソングライターという方に影響を与えるか。ロック・バンドのお手本ですね。

 

次回はブルース・ミュージシャン「ケブ・モ」。お楽しみに。

 

今回オンエア

Summer of '69

Straight from the Heart

It's Only Love

Heaven

Cuts Like a Knife

Somebody

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Robert Plant

2025年10月25日

ロバート・プラントのニューアルバム到着。素晴らしい出来に満足しております。やはり彼の声を聴くと安心感や満足感が自然と身体に伝わります。レッド・ツェッペリン解散から45年が経ちましたが、先日公開された映画「Becoming Led Zeppelin」の大ヒットでも分かるように、やはり凄いのです。世界的なロックの頂点であるのは間違いないことは世間が証明しています。

 

現在77歳。レッド・ツェッペリンのメンバーの中ではこの40数年、唯一コンスタントにアルバムをリリース。並べてみたら我が家にも思った以上の数の作品があります。1980年代はそれなりのハードな作品もありますが、ここ数十年、ロバート・プラントは自らのルーツミュージックを探すかのようにブリティッシュ・トラッド・フォークや伝統的なケルト・ミュージックへアプローチした作品を作っています。カントリーシンガー、アリソン・クラウスとのアルバムはグラミー賞にもノミネートされて注目を浴びましたね。

 

今回、パンデミックで自由に旅が出来なかったロバート・プラントはイギリス北部で時を過ごすことが多く、改めてルーツミュージックと向き合い素晴らしい作品をリリースしてくれました。既にツアーもスタート。レッド・ツェッペリンのヴォーカリストはまた新たな伝説を作りました。素晴らしいの一言に尽きます。

 

次回は初登場かもしれません。ブライアン・アダムスの人気曲をセレクトします。お楽しみに。

 

今回オンエア

Chevrolet

As I Roved Out  

Everybody’s Song 

Promised Land   

Dancing In Heaven

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ERIC CLAPTON 1974~1978

2025年10月20日

今回はエリック・クラプトン、1974年~78年の渋い感じの曲をセレクト。そうなるべくしてなった感じのとてもナチュラルなクラプトンです。復帰アルバム「461オーシャン・ブールバード」はもう何度も聴きまくりました。それまでのアメリカ南部のデルタっぽいサウンドからレゲエを加え、マイアミのスタジオでとてもリラックスした作品です。まぁ名盤中の名盤なので説明不要ですね。その後の「安息の地を求めて」「ノー・リーズン・トゥ・クライ」「スローハンド」「バックレス」と並べてみても壮観です。

 

初来日の彼はギブソン・エクスプローラを抱え、咥えたばこ…ヘロヘロの姿はとてもカッコイイ。そして2025年、80歳を過ぎた今も健在のエリック・クラプトンさん、改めて彼の歴史を時系列に聴くには秋はぴったり。秋の夜長はクラプトンですね!

 

次回はなんとロバート・プラントのニューアルバムを中心にセレクト。お楽しみに。

 

今回のオンエア

Steady Rollin’ Man

Let It Grow 

Pretty Blue Eyes

Hello Old Friend 

Walk Out In The Rain

Golden Ring

 

Neil Young

2025年10月16日

孤独に寄り添う歌声…と言われています。とてもいい表現ですね。ニール・ヤング、大好きです。ニール・ヤングを真剣に聴いたのは俺が中学生の頃ですよ。先輩からアルバム「ハーヴェスト」と「アフター・ザ・ゴールドラッシュ」を渡されました。ハードロック・プログレッシブロック少年は衝撃を受けました。なんとも言えないナチュラルな空気感。音が空気の中で響いていることを確かめるように聴き入りましたね。ハードロックで言えば「フリー」のようなサウンドの隙間のカッコよさがそこに詰まっていました。アコースティックギターの音とブルースハープの響きが素晴らしい世界観を奏でます。もちろんヴォーカルのクオリティーもです。バックのドラムの音は最高。シンプルなベースもいい。自身が奏でるピアノも何とも言えない、素晴らしい響きです。この2枚のアルバムはもう50年以上もヘヴィーローテーションで聴いています。とにかくいいんです。今の言葉で言えば「癒し」かもしれません。

 

そんな中1992年にアルバム「ハーヴェスト・ムーン」に出会います。なんと20年経っての続編。若い2人も20年以上一緒に暮らし、子供も大きくなり、たまには、再び2人のだけ時間を…そんな内容だと感じました。「金夜はロック座」でもプロモーション映像をオンエアした記憶があります。このアルバムはニール・ヤング最高の作品ですね。間違いなくこの世を去る時まで聴きます。夜空を少し見ながら聴けばジーンときます。音もとてもいい。特に日本では秋にはぴったり。

 

1970年代始め、ニール・ヤングを手本にした日本のミュージシャンはいっぱいいますね。聴けばわかります。それだけ凄い人なのです。個人的にはボブ・ディランに並ぶ方です。若き頃のライブを体験したことはとても大切な思い出です。コピーバンドでもいいので、こんな曲を書く人に出会いたかったですね。聴けば聴くほど身体にしみこみます。

 

次回は1974年~1975年頃のエリックさんの渋い曲をセレクトします。

 

今回オンエア

OUT ON THE WEEKEND 

HARVEST

AFTER THE GOLD RUSH 

UNKNOWN LEGEND 

FROM HANK TO HENDRIX

HARVEST MOON


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