大人の音楽堂 ブログ
ERIC CLAPTON
2024年07月22日
久しぶりのクラプトンさんです。2024年の今も元気にヨーロッパツアー中。長いキャリアの中でも興味深い選曲で構成されています。サプライズ的なオリジナルに加えて、オールドブルースでがっちり固めた感のあるクラプトンらしいセットリストで、クラプトンというアーティストがいろいろな事、いろいろな人を想って今ツアーのセットリストを組んだことが分かります。もちろん根底にはこうした曲をプレイしたい、という気持ちが一番あるのは当然ですが、そこに自らの想いを込めて披露したいと考えていたように思えます。失った親友、戦争の絶えない世界、憧れのブルースマン、これまでのキャリア。様々な想いがクラプトンの胸に去来した結果としての今年のセットリスト…さすがです。もう一度観てみたいですね。しかしインターネット時代、自宅で観ることが出来ます。いいのか?よくないのか?。。。
さて今回は渋めの曲にしました。デュアン・オールマンに気持ちを込めたと言われる「LET IT GROW」は永遠の名曲です。エリック・クラプトンってやはりとてもいいですよね。特別の特別ですよ。幅広いサウンドは彼の頭の良さを象徴しています。音楽性に対してのおおらかさというか、幅広い視点で取り組んでいます。しかもクオリティの高さはトップクラスでしょう。クラプトンがギターの弦を弾く瞬間が音を聴いていたら、とても分かる感じを受けます。皆さんもそうではないですか?日頃ROCKを聴かない方々にも彼の音楽は心に響きますね。なんといっても男前。
次回は先月のEAGLES の続きです。お楽しみに。
今回オンエア
Tears In Heaven
Nobody Knows You When You’re Down And Out
Let It Grow
Got You On My Mind
Blue Eyes Blue
So Tired
SCORPIONS
2024年07月16日
蠍と言えば映画なら「梶芽衣子」。仮面ライダーならショッカー幹部「怪人蠍男」そしてロックシーンではドイツの覇者「スコーピオンズ」。既にバンドとしてはやりとげたと活動は終わっていたと思っていましたが、なんとおそろしくパワフルなライブを今年展開しています。60周年らしい。彼等のステージを見た方なら分かると思いますが、70歳を過ぎてあれだけのハードロックをするにはとんでもない体力と気力が必要です。凄いですね。椅子に座ってなんとなくというのではありませんよ。演奏しながら動きまくり。根性を超えています。
さて今回は1970年代始めから中頃のスコーピオンズ。あのスカイギター、ウイリッヒ・ロート(現ジョン・ウリ・ロート)在籍時の人気曲をセレクト。満足していただいたと思います。改めて聴くとやはり彼の神業的アーミングプレイとメロディアスな早弾きはため息が出るくらい最高ですよ。ジミ・ヘンドリックスの影響は明らかですが、とにかくそれをベースに自分のサウンド及びソングライティングを完全に構築しています。余談ですが、この方、ジミ・ヘンドリックスの死亡当時の彼女モニカ・ダンネマンに猛烈にアタックし、自分の彼女にしています。スコーピオンズ脱退後のアルバムカバーデザインをしたりして話題になります。しかし彼女は自殺…なんか微妙におそろしい…。
さてウイリッヒ・ロートの若く勢いのあるギターは、ルドルフ・シェンカーとクラウス・マイネの楽曲にもちろんぴったり。比較的短い楽曲の中にバランスよくそのテクニックが織り込まれていますね。ハードロックと言えども、やはりヒットを出すには当時は特にコンパクトでキャッチーな曲を求められていたところがあります。1970年代中頃当時。西ドイツからアメリカやイギリスそして日本へのマーケット獲得には相当の頑張りがあったと思いますね。
ウイリッヒ・ロートはサウンドが変化するバンドに違和感を持ち脱退。トリオバンド「エレクトリック・サン」等でそのスタイルを進化させています。スコーピオンズは後任ギタリストの獲得に何百人ものオーディションをしますが決まらず、マイケル・シェンカーが一時加わりますが、やはり脱退。そして「マティアス・ヤプス」が定着し、ブームにも乗って1980年代には不動の地位を獲得。ファンを裏切らないそのサウンドで楽しませてくれます。とても歴史があるバンドです。
次回は久しぶりにERIC CLAPTON。渋いところをセレクトします。
今回オンエア
PICTURED LIFE 幻の肖像
SPEEDY’S COMING
IN TRANCE
CATCH YOUR TRAIN
HE’S A WOMAN SHE’S A MAN 暴虐のハードロッカー
VIRGIN KILLER
STEAMROCK FEVER
EVA CASSIDY
2024年07月08日
癒しのシンガーです。改めてではありますが、ラジオをかけていたら「あれ、これええ」という曲に出会う事はよくあることです。今回オンエアしたEva Cassidyもそうでしたね。ライブでしたが、とてもクリアな音が耳をひきました。それですぐに調べ、すぐにポチリ…残念ながら俺が知ったときは亡くなられていました。まず彼女の声に引き寄せられ、なんともテクニカルなアコースティックギターの伴奏に驚かされます。聴けば聴くほど、その魅力がしみてきますね。興味のある方はオンエアでも話しましたが、2枚組のライブCDにDVDが付いた3枚組の音源がリーズナブルな価格で出ています。おすすめですよ。
しかし、存命なら大きな話題をたくさん作っていたことでしょう。有名、定番のカバーも彼女の大きな魅力です。死後4年が経った2000年、21世紀の始まりと同時に「OVER THE RAINBOW」がチャートの1位。何か希望をイメージさせる…そんな気がします。素晴らしいミュージシャンです。
次回は久しぶりにジャーマンメタルの先駆者「スコーピオンズ」ウルリッヒ・ロート在籍時代の若き蠍団。お楽しみに。
今回オンエア
SONGBIRD
KATHY'S SONG
FIELDS OF GOLD
TRUE COLOURS
OVER THE RAINBOW
WHAT A WONDERFUL WOLD
BADFINGER
2024年07月01日
バッドフィンガーを初めて観たのはジョージ・ハリソン主催の「バングラデシュ難民救済コンサート」。ボブ・ディラン、レオン・ラッセル、エリック・クラプトン、リンゴ・スター等々ビッグネームが集結。歴史的な大規模なチャリティーコンサートのはしりです。ご存知の方も多いと思いますが、最悪の悪徳マネージャーによりヒット曲連発にもかかわらず、バンドにそれなりの報酬は全く入って来ませんでした。中心メンバーのピート・ハムはそれが元で自ら命を落としています。彼がその後も生きていたら音楽史上において素晴らしいメロディーメーカーになっていたに違いないことでしょう。
バッドフィンガーはまだビートルズが存在していた頃にアップルレコードと契約。弟分的にメディアでは紹介されていました。確かにそのサウンドはビートルズを感じさせるもので、楽曲やレコーディングにはビートルズのメンバーが関わっていて前途洋々に思われていましたが、結果的には残念な悲劇のバンドですね。ピート・ハム無き後も活動しますし、なかなかいい曲もあります。
興味のある方はまず初期の「マジック・クリスチャン・ミュージック」「ノー・ダイス」「ストレート・アップ」「アス」の4枚を聴いていただきたい。「オールタイム・ベスト」というアルバムはバンドの歴史的入門編です。BEST盤というのはなんとなく味気ない気もしますが、これもなかなかです。第2のBEATLESと言われたバンドは数多くいましたがBADFINGERがダントツでしょう。
次回は女性シンガーソングライター「EVA CASSDY」です。彼女のなんとも言えない歌声とギターの音色を楽しんでください。
今回オンエア
COME AND GET IT
MAYBE TOMORROW
NO MATTER WHAT
WITHOUT YOU
DAY AFTER DAY
MIDNIGHT CALLER
BABY BLUE
TOTO
2024年06月24日
TOTOはある意味バンドの理想形の到達点でしょう。僕達の世代のロックファンにとっては上手い演奏技術を持つミュージシャンがいいというのは常識で、いわゆるプロ中のプロを求めていたのは事実ですね。なんとなく耳ざわりのいいキャッチーな曲でも、しっかりひとつひとつの音を聴いて驚く事はよくあります。普通に聴こえるけど変拍子だったり、スネアの位置が通常ではなかったり…いっぱいあります。ミュージシャンやバンドの「こだわり」です。
今回のTOTOはその辺りが抜群です。メジャーな大物バンドでツインキーボードというのは珍しく、曲を聴けば分かりますが、そのアレンジは驚くばかりです。計算されたリズムにセンスのよいヴォーカル。曲の可能性を持つ無限に広げるキーボード。縦横無尽のスティーブ・ルカサ―のギター。完璧です。特にファースト・アルバムから4枚目までは若さもあり素晴らしい出来です。5枚目くらいからハード要素とAOR的な曲のバランスがよく、貫禄充分なやや落ち着いた雰囲気も感じられますね。
残念なのはジェフ・ポーカロの早すぎた死ですね。ジェフ・ポーカロの仕事という音源がリリースされていますが、彼のロックシーンに残した功績がものすごいものと確信させられます。それにしても曲がいい。次回はバッドフィンガー登場。お楽しみに。
今回オンエア
HOLD THE LINE
99
ROSANNA
ENGLISH EYES
GEORGY PORGY
RORY GALLAGER
2024年06月17日
おそらく1970年代から80年代のアイルランドの情勢(英領北アイルランドで1960年代後半から続いた、英国への帰属維持を望むプロテスタント系団体と、アイルランドとの南北統一を求めるカトリック系団体による紛争)は想像以上の状態だっただろう。日本でも人気のギルバート・オ・サリバンさんも音楽活動が思うようにいかなかったと読んだことがあります。アイルランドのロックの先駆者はやはりロリー・ギャラガーでしょう。ロリー・ギャラガーは1960年代終わりにトリオグループ「テイスト」でデビュー。ジミヘンやEL&Pで有名なイギリスのワイト島フェスティバルでの衝撃的なライブが語り草になっています。
高校3年生、1977年。田舎のロック少年はバイト先の喫茶店の常連の大学生のバンドマンの先輩の誘いでコンサートスタッフのアルバイトを経験します。場所は広島郵便貯金ホール。まだ山陽自動車道はない国道2号線をスバルR2に4人乗っていざ広島。コンサートのアルバイトは初めて。しかも「ロリー・ギャラガー」。
ある意味バイト代とかどうでもいい。ワクワクですよ。会場に着いて早速仕事、機材運びの後はロビーでいろいろと準備。リハーサル音がはっきり聴こえます。チラッと見せていただきました。今と比べ、当時はかなり緩いバイトでしたね。服も普段着。今のようにスーツなんて事はありません。開場したら荷物検査の担当でした。アルコールの持ち込みとか、カメラ、レコーダーとかがあったら預かる。そんなことの担当でしたね。オンエアでも話しましたが、同世代の女子高校生が来ました。学生カバンを開けてもらい中を見たら分厚い辞書があります。それをチェックしたらなんと中身はカセットテープレコーダー。可愛いそうな気もしましたがやはりルールはルール。見逃してと懇願する彼女が印象に残っています。開演したらホールの壁にもたれ普通に見せてもらいました。凄かったです。とにかくカッコいいのです。アルバム「コーリング・カード」リリースに伴うツアーでした。それまでブルースをベースにしたスタイルにハードロックの要素がプラスされ、途中にはアコースティックも織り交ぜられ。代表曲はもちろん、渋いブルースを聴かせてくれました。ロリー・ギャラガーがある意味ピークだった頃です。
中学生の時「いれずみの女」「クレイドル・ロック」を聴いて彼を初めて知るわけです。1974年のアイルランド凱旋のライブアルバムは必聴です。メールにもありましたが、彼の醍醐味はライブアルバムです。50歳を前に亡くなってしまいましたが、ここまでブルースロックというスタイルを貫いたロリー・ギャラガー。姿勢一貫。後に続く後輩に大きな影響を与えています。タイトなベルボトムにチェックのシャツがある意味トレードマーク。あこがれましたね。まだ下松にはカッコいいチェックのシャツは売ってなかった…。今思うに、コンサートを録音しようとしてた女子高校生は後にブートを購入したのでしょうか?少し気になります。調べてみたらオフィシャルで1977年のライブCDが最近出ています。買います。思い出です。音楽雑誌で読んだんですがガンズのスラッシュ等がロリー・ギャラガーさんを絶賛しています。今日を書いて歌ってリードギターでバンドはトリオ…理想的です。次回は3年ぶりにTOTO…お楽しみに。
今回オンエア
BIG GUNS
WHAT'S GOING ON
TATTOO'D LADY
BORN ON THE WRONG SIDE OF TIME
A MILLION MILES AWAY
CALLING CARD
SUZI QUATRO
2024年06月10日
チケット購入は現金書留でした。封函にいくつもの認印を押しました。「山根」と彫られた?三文印をなぜか持っていました。中学の卒業時にもらったものだったかも…高校に入って先週お届けしたスリー・ドッグ・ナイトやグランド・ファンク・レイルロード、ディープ・パープル等いくつかの外タレバンドのコンサートに行っていたので購入方法は慣れたものでした。情報はやはりMUSIC LIFEとラジオ。難解なプログレやハードロックは聴きまくっていましたが、ラジオの洋楽チャート番組も聴いていました。エルトン・ジョンやT・REXにカーペンターズ等々…そこに来たのが今回の「スージー・クアトロ」。動画を観るのは来日以降になりますが、事前に音と写真でイメージを膨らませるのです。そのキュートなマスクにタイトなジャンプスーツにロンドンブーツそしてギブソン・サンダーバード。少しハスキーな声がいい。比較的シンプルなロックンロール。すべての曲がドライブしています。グルーブって「スージー・クアトロ」なんです。
彼女のコンサートが行われたのは今は無き広島市公会堂。前座は「頭脳警察」のPANTA。すごい勢いのある30分だったのを覚えています。そしてスージーが登場。やはりタイトなジャンプスーツ。バックメンバーはヘルスエンジェルスを思わせるような黒のレザー。統一感がありました。ステージでのスージーはかなりのアクションをします。そのかわいい顔が対照的でうけてましたね。演奏曲はヒット曲満載で新曲も数曲…会場大騒ぎ。このようにシングルヒットを多数持ち、デカいベースを弾きながら歌う女性ロッカーは後にも先にもスージー・クアトロただ一人でしょう。当時としては珍しく日本のテレビ番組にも出ていたし、某テレビ局では来日のドキュメントをオンエアしたみたいです。いつか「プロジェクトX」のような番組で取り上げてもらいたいものです。
さて彼女の愛用のベースギターのサンダーバード。このベース大きいんです。しかも重い。しかし音は太い。これが気に入っていたんでしょうね。スージーのインタビューの中に「ジャンプスーツの下には何も着ていない。ベースの振動が私を揺さぶるのよ…」なんて記事を読んだことがあります。とにかく1970年中頃から日本での人気はとんでもなくすごかった。彼女は作られた単なる女性ミュージシャンではなく「本物」のロックンローラーなのです。70歳を過ぎた今でも元気に活動しているようです…勿論ジャンプスーツで。次回は久しぶりのブルース・ロック。元祖アイルランドのヒーロー、Rory Gallagher。お楽しみに
今回オンエア
BACK TO THE DRIVE
BORN MAKING NOISE
THE WILD ONE
48CRASH
DEVIL GATE DRIVE
TEAR ME APART 恋はドッキリ
THREE DOG NIGHT
2024年06月03日
アボリジニの言い伝え「三匹の犬と寝れば寒さをしのげる」。スリー・ドッグ・ナイト。そんな意味です。1975年5月、まだ坊主頭の田舎の少年は山陽本線で広島市に向かいました。目的は今は無き広島市公会堂のスリー・ドッグ・ナイトのコンサート。オンエアでも言いましたが、お父さんの転勤で高校から広島に行った中学の同級生N君からの誘いでした。彼は有名進学校に行くくらい成績がよいのですが、ロック少年で話がよくあってました。広島に1人で行くのも俺は初めて。ドキドキでしたね。問題なく会場に到着。ラジオで聴いていたヒット曲の連発。ライブでは、3人のヴォーカリストはもちろん最高のパフォーマンス、そしてバンドの演奏がとても印象に残ってます。
スタジオ盤と違ってかなりアドリブっぽい演奏もあり凄かったですね。ただのバックバンドではなく。完全にスリー・ドッグ・ナイトというグループでした。特にKISSみたいなメイクをしたキーボードプレイヤー「スキップ・コンテ」、この方が素晴らしいプレイをかましてくれるんです。ソロの時はまるでプログレ。手のひらから「炎」を出したり、マジックを加えた超テクニカルな演奏はある意味このライブのハイライトのように感じました。スリー・ドッグ・ナイトはロックバンド的には評価されないかもしれませんが、ライブではそんなことはまるでなかったですね。
しかしこのワールドツアー数年後、しばらくしてバンドはピークを過ぎた感じになります。1970年代初めから中頃を駆け抜けた感があります。スリー・ドッグ・ナイトの曲は外部の作曲家の作品がほとんど。しかも若手の曲を取り上げてます。それを彼等なりのアレンジで演奏してます。3人のリードヴォーカリストがいるので強烈です。今から50年もしくは前の事ですがやはり彼等の残したヒット曲は永遠です。今聴いても新しい発見があります。今は動画配信が在りますが、レーザーディスクがあるので引っ張り出して久しぶりに観てみようと思っています。
しかしキーボードのスキップ・コンテさん、その後どうなったんでしょう?魔法使いのような衣装もインパクトがありました。次回はやはり1970年代の中頃受けまくったスージー・クアトロです。お楽しみに。
今回オンエア
JOY TO THE WORLD
ONE
SHAMBALA
AN OLD FASHIONED LOVE SONG
THE SHOW MUST GO ON
BLACK AND WHITE
THE FAMILY OF MAN
TRY A LITTLE TENDERNESS
EAGLES
2024年05月27日
ROCKの到達点のひとつはイーグルスの「ホテルカリフォルニア」だと思っています。10を超えるギターのオーバーダビングと「ロックは終わった…」感をイメージさせるインパクトのある歌詞、曲構成…完璧。彼らは結成から5年である意味極めたのです。世界的なバンドになりましたが、バンドメンバーの不仲によりバンドは歪んでいきます。世界的大ヒットをリリースしたわけで、関係者や音楽ファンは次回作に大きな期待をします。「ホテルカリフォルニア」に続く「ロングラン」発売には3年以上かかりました。素晴らしいアルバムですが一貫性が無いとか不評(個人的には気に入っていますが…)、そして解散…残念です。
再結成は1982年のことです。12年かかりました。その間にそれぞれソロ活動です。それなりの話題やヒットはありますが今ではほとんどオンエアされてないかも?やはり1980年代の音楽シーンは不思議でおかしな時代だったと感じますね。再結成以降の大活躍は御存知のとおり。流石です。ライブで演奏されるのはもっぱら1970年代の曲。やはりそれをみんな望んでいるんでしょうね。
今回はイーグルス初期のアルバムからセレクト。ジーンズにネルシャツの頃の典型的なウエストコーストサウンドです。メンバーはドン・ヘンリー(Dr.Vo)グレン・フライ(G.Key Vo) ランディー・マイズナー(B Vo) そしてマルチプレイヤーのバーニー・リードンの4人、まだ若くいろいろな夢を描いていたと思います。アコースティックギターの乾いた音のアンサンブルとコーラスが聴くものをとても心地よくしてくれます。日本には無い音楽です。幸運にも解散前のライブを体験できました。しょっぱなから「ホテルカリフォルニア」…涙が出ました。再結成後のライブもとてもよかったのですが、初期を知っているファンとしては洗練し過ぎな感じを受けましたね。まあ贅沢ですが…。
余談ですがドキュメンタリー「EAGLES」のDVDを購入してその内容に驚きました。物凄くリアルにバンド状況、メンバー間の人間関係が収録されています。観なかった方が…。しかしアメリカでの人気は想像以上。なかなか解散させてもらえないようです。それだけ存在がでかいのでしょう。次回はスリー・ドッグ・ナイトです。お楽しみに。
今回オンエア
TRAIN LEAVES HERE THIS MORNING
PEACEFUL EASY FEELING
DOOLIN DALTON
TEQUILA SUNRISE
ON THE BORDER
YOU NEVER CRY LIKE A LOVER
THE BEST OF MY LOVE
THE DOOBIE BROTHERS
2024年05月20日
数あるジャンルの中で「ウエストコーストサウンド」は質のいい清涼剤でしょう。青空を突き抜けるようなギターリフ、心にしみる静かなギターアルペジオ、ロックバンドなのにびっくりするくらいのハーモニー。ドゥービーにいたってはサザンロックバンドのようにツインドラムにパーカッションが加わる。時にはブラスセッションも…とても豪華です。
一時中心メンバー、トム・ジョンストンが体調を壊し参加できなかった時期はマイケル・マクドナルド、ジェフ・バクスターが頑張りAOR的なアプローチでグラミーを獲得しました。古くからのファンは戸惑いましたが、これはこれでとても良かったと思いますね。ドゥービーのファンはおそろしく増え、彼らは定番中の定番になりました。上手いことやった…メンバー皆、音楽に対して優しく柔軟でしょうね。その後トム・ジョンストンが復帰。「待ってました」のギターリフと強烈なハーモニーが炸裂。彼らのサウンドはやはり一聴してドゥービーとわかるところですね。特にギターのパトリック・シモンズ、カッコよすぎますね。ソロアルバムを買いましたが、最高ですよ。なんか頭よさそう…。
若い頃、休日には海の見えるところを選んで車は走らせてました。カセットテープへ入れたのは好んでアメリカンロック。もちろんサザンロックもですが、とりわけウエストコーストでした。いい感じです。乗っていたのは「ISUZU 初代ジェミニのセダン」。今回オンエアした「キャプテン・アンド・ミー」BGMの定番でした。タイトなLeeのジーンズに白いTシャツ…レイバンにベイエリアからの音楽…懐かしい若き日です。今さらですがドゥービー・ブラザースはまぎれもなくウエストコーストサウンドの頂点でしょう。次回はこの流れでEAGLES。初期の名曲をセレクトしようと考えています。お楽しみ。
今回オンエア
Natural Thing
Without You
South City Midnight Lady
Sweet Maxine
People Gotta love Again
Dangerous
ERIC CLAPTON
2024年07月22日
SCORPIONS
2024年07月16日
EVA CASSIDY
2024年07月08日
BADFINGER
2024年07月01日
TOTO
2024年06月24日