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Eric Clapton/Blind Faith

2025年04月28日

来日中ですね。各方面からクラプトンの話題が出ています。あるテレビ番組でのインタビュー「ベタな質問ですが、何故そんなにギターが上手なのですか?」というなんともストレートな質問にクラプトンは「上手いとは思わない。毎日の練習。ライブのプレイを観ていろいろと次の演奏について考え、またギターを弾く。」と答えていました。さすがです。次のための準備。これは何の職業でも同じだと思いますが、いつ来てもいいように準備が大切という事でしょうね。
 
今回はクリーム解散後のブラインド・フェイスという初のソロアルバムからセレクト。とてもいいです。ヤードバースからクリームと素晴らしい作品を世に出していたクラプトンですが、まだまだ方向性を見いだしていない頃で、何か模索している様に言われていた時代です。個人的にはこの頃のエリック・クラプトンがとても好きです。デラニー・ブラムレットとの活動はクラプトンを大きく成長させ、あのデレク・アンド・ザ・ドミノスに繋がる。いわゆる大きなステップアップの一歩目だったかもしれません。
 
おそらくいろんな事に悩んでいたかもしれませんが今となったらブラインド・フェイスのたった一枚のアルバム「スーパー・ジャイアンツ」は貴重な作品です。クラプトンが作った「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」の歌詞の中身は彼の当時の心境がリアルに書かれています。ワウペダルを多用したギターはたまりません。今でこそロック・ファン以外にも名が知られていますが、1969年頃、24歳か25歳のクラプトンには、まだまだ世間がついてこれなかったと感じますね。それから55年、常にロックのど真ん中を進みます。凄いですよ。
 
ひとつひとつのフレーズを改めて聴きましょう。ある程度リアルタイムでクラプトンは聴いて来ていますが全く飽きませんね。むしろ私の年齢や時代に応じて新しいモノを感じます。彼が神と言われていること、解るような気がします。次回は季節的にウエストコースト・サウンドです。お楽しみに。
 
今回オンエア
Had to Cry Today
Can't Find My Way Home
Presence of the Lord
Let It Rain
Don't Know Why
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