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BECK BOGART&APPICE

2022年02月28日

トーキングモジュレターを使用した「迷信」でライブはスタート。BB&Aの1973年の大阪でのライブ盤。強烈なアルバムです。レコード、CDいろんなバージョンがあります。
数年前、実際の演奏順にマスターテープからリマスターをされたものがリリースされています。これは私のようなBB&Aファンにはとてもありがたい。とにかくトリオバンドのカッコよさが100%詰まっています。活動期間が2年足らず…スタジオ盤はたった1枚のBB&A…個性のぶつかり合い、主張し過ぎのところがあると言われていますが、そこがいいのです。
 
弾きすぎるベーシストはいかがなものかと思いますが、ティム・ボガートさんは別です。一歩間違えば「ワヤ…」になるかもしれないラウドなベース。まぁ凄いですね。あまりにも個性的なベースなので、このバンド以降はメジャーなバンドメンバーにはイマイチ加わることはなく伝説みたいになった人です。ドラムはカーマイン・アピス。ノーミュートのツーバスに個性的なハイハットさばき、そしてゴング(銅鑼)の多用。当時「重戦車」なんて言われていたと思います。しかもこのふたり歌が上手い。そしてその強烈な2人に対抗するのはジェフ・ベック。彼のキャリアの中でも最もハードはプレイが聴けます。縦横無尽のギターは説明不要。最高です。何度このアルバムを聴いたことでしょう。ドン・ニックスやカーティス・メイフィールドのカバーを見事なアレンジで聴くものを圧倒します。残念ながらきちんとした映像は残っていない(実はどこかにあると思うのですが…)ジェフ・ベックのヒストリー映像の中でほんの少しライブが確認できますが、あまりにも短い…。
 
しかしジェフ・ベックって、本当にかっこよすぎます。よくこんなことを言われます。世界には2タイプのギタリストしかいない。ひとつはジェフ・ベック、もうひとつは他のギタリスト。うまいことを言います。ポール・ロジャースの言葉らしいです。しかし今思うと、よくぞたった1度の来日コンサートをリリースしてくれたと感謝します。しかもこだわりの再々リマスター。大音量で聴いてください。やはりバンドはトリオ。聴くたびにそう思います。クリームは別として、こんなグループ他にいません。1974年のツアー中にメンバーの意見が衝突、録音をほとんど済ませていたセカンドアルバムはお蔵入り、そのまま解散、そして一度も再結成どころか、一夜限り…のような演奏もしていません。それだけに貴重な音源だと思います。
 
さて次回は、リスナーさんからのメールにあったミュージシャンやバンドからを中心に、オムニバス的に私なりにセレクトを予定しています。お楽しみに。
 
 
【今回オンエア】
Black Cat Moan
Superstition 迷信(LIVE) 
Sweet Sweet Surrender(LIVE) 
Jizz Whizz
Lady
Lose Myself With You

 

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