『浜の石』
浜辺にある石を見つめる時、波と重なる石を皆さんはどのように見つめますか?
海の中へと潜る、隠れる、沈む石・・・。
みすゞさんは、「浜辺の石は偉い石、皆(みんな)して海をかかえてる。」と表現しました。
この視点の違いにハッとします。石たちがみんなで海を抱えていると。そう思って見てみると、まるで景色が変わります。見えないけれど、大きな大きな石の器が海の底に見えてきます。物事の視点をちょっと変えてみると、思ってもいなかった立場や状況が見えてくる。これは、私たちの社会を見つめる眼差しにとても大切な要素ですね。
日常の眼差しを、クルっとひっくり返して見つめる金子みすゞの眼差し。いつも、学びの多いみすゞさんの詩です。